全身の黄色いスッポンが、滋賀県近江八幡市の川で見つかった。専門家によると、遺伝子などの変化によって色素が変わる「突然変異」とみられる。体が明るい色になると目立って外敵から狙われやすく、成長して発見されるのは珍しいという。
生物研究や飼育が趣味という同市若宮町の奥日佐夫さん(70)が6日、市内を流れる小川で発見。体長約20センチで、生後数年は過ぎているとみられる。
奥さんの依頼で実物を確認した県立琵琶湖博物館(草津市)の桑原雅之・総括学芸員によると、魚などでは色素が抜けて白くなったり、色が変化したりする突然変異がまれに起きる。しかし外敵から狙われやすく、特異な姿で交配なども難しくなり、淘汰とうたされていくという。
桑原総括学芸員は「黄色いスッポンは見たことがない。ここまで大きくなるのは難しく、成長する過程で変化したのかもしれない」と話している。
2018年09月16日 12時38分
YOMIURI ONLINE
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