福井県あわら市内の高齢者宅で9月12日、実在する娘の名前を名乗った特殊詐欺とみられる不審電話が確認された。福井県警によると、女の声によるオレオレ詐欺ならぬ“わたしわたし詐欺”の不審電話は福井県内で初めて。
県警生活安全企画課によると、12日午前11時40分ごろ、80代女性宅に「へんとう腺が腫れて声がおかしい」「今から家に行っていい?」と話す電話があった。娘の声と違ったため、女性は不審に思って電話を切り、110番通報した。
同課は「オレオレ詐欺は男のイメージが強い。娘などを名乗った女性の声だからといって安心せずに注意してほしい」と話している。
県内では9月に入り、オレオレ詐欺の電話が福井市で4件、嶺南地方で5件確認されている。全て実際の息子の名前を名乗っており、「のどの調子が悪い」「示談金が必要。50万円を振り込んで」などと話した。うち3件は若狭高卒の50歳前後の息子を名乗っており、同課は「卒業名簿が悪用されている可能性がある」としている。
2018年9月13日 午前7時00分
福井新聞
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