平成30年9月6日
北海道電力株式会社
社長記者会見 発言要旨(12時15分)
胆振地方中部で発生した地震に伴い火力発電所が緊急停止し、需給バランス
が保てず、水力発電所を含むすべての電源が停止し、北海道全域で現在も停電
が継続中です。
本日午前中、苫東厚真発電所の再稼働に向けて作業を進めていましたが、1
号機(35万kW)・2号機(60万kW)は、蒸気漏れを確認したこと、4号
機(70万kW)は、タービン付近から出火を確認したことから、少なくとも
復旧には1週間以上かかる見通しとなりました。
こうした状況を受けて、苫東厚真発電所にかえて、既に立ち上がっている道
内の水力発電所約30万kWに加えて、砂川発電所25万kWの再稼働を本日
できるだけ早い時間に行うべく、作業を進めているところです。
また、奈井江発電所35万kW、伊達発電所70万kW、知内発電所70万
kWなどの火力発電所を早急に、できれば明日にも再起動させ、あわせて北本
連系設備60万kWを活用した本州側からの電力融通も行います。
これらの対応により290万kWの供給力を確保できる見通しとなります。
しかしながら、北海道エリアの昨日のピーク需要は380万kWとなるため、
こうした対応をとってもなお、火力発電所の復旧を待って、少なくとも1週間
以上かかる見通しとなります。
一部の地域には電気の供給が行われない期間が長引く可能性があることから、
病院などの重要施設への電気の供給のため、電源車の配備も早急に進めてまい
ります。
また、電力各社からの電源車ほかの応援、また国からのご支援を受けながら
早期の電力復旧に向けて全精力をあげて対応してまいります。
道民のみなさまには、電力復旧までの間、大変なご不便をおかけすることに
なり申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
以 上
〔北海道電力からのお知らせ〕停電の状況について(6時現在)
http://www.fepc.or.jp/about_us/pr/oshirase/__icsFiles/afieldfile/2018/09/06/h07.pdf