高校入試に首長推薦 北海道の立命館慶祥、地方人材育成
2018年8月24日20時00分
https://www.asahi.com/articles/ASL8S5Q7ZL8SUTIL03B.html
北海道江別市の私立、立命館慶祥(けいしょう)高校は2019年春の入学生から、道内の市町村長の推薦による入試を始める。人口減が進む中、地方を支える人材の育成が目的。入学者は地元の課題やその解決策について学ぶ。人数の枠は決めていないが、1学年の定員305人のうち10人程度と見込んでいる。
首長推薦入試は、同校が北海道の地方創生につながる人材育成のプログラムとして考案し、高校がない市町村に順次提案。少なくとも11町村が、来年1月の入試から参加の意向だという。24日は第1号として北海道由仁(ゆに)町、町教育委員会と協定を結んだ。
計画では、地元のために活躍が期待でき、成績の基準をクリアした生徒を1自治体あたり年1人、推薦できる。いない年があってもいい。入学者は「課題研究」という科目を取り、地元自治体でのインターンシップなどを通じて各地の課題を学ぶ。その解決や活性化につながるテーマで卒業論文を書き、成果も発表する。大学でも、引き続きゼミで地域課題を研究してもらうよう促すが、将来地元に戻るようしばることはしない。
同校は立命館大、立命館アジア太平洋大の付属高校で、生徒全体のほぼ半数が両大学に内部進学するという。「課題研究」は相当の勉強時間が必要で、大学の受験勉強との両立は難しいといい、首長推薦で入った生徒はおのずと内部進学が多くなりそうだ。「地元のため」という展望を中3生が持てるかについて、同校の担当者は「思いを持つ生徒を見つけ出していきたい。制度が定着すれば出てくるのではないか」としている。(片山健志)
2018年8月24日20時00分
https://www.asahi.com/articles/ASL8S5Q7ZL8SUTIL03B.html
北海道江別市の私立、立命館慶祥(けいしょう)高校は2019年春の入学生から、道内の市町村長の推薦による入試を始める。人口減が進む中、地方を支える人材の育成が目的。入学者は地元の課題やその解決策について学ぶ。人数の枠は決めていないが、1学年の定員305人のうち10人程度と見込んでいる。
首長推薦入試は、同校が北海道の地方創生につながる人材育成のプログラムとして考案し、高校がない市町村に順次提案。少なくとも11町村が、来年1月の入試から参加の意向だという。24日は第1号として北海道由仁(ゆに)町、町教育委員会と協定を結んだ。
計画では、地元のために活躍が期待でき、成績の基準をクリアした生徒を1自治体あたり年1人、推薦できる。いない年があってもいい。入学者は「課題研究」という科目を取り、地元自治体でのインターンシップなどを通じて各地の課題を学ぶ。その解決や活性化につながるテーマで卒業論文を書き、成果も発表する。大学でも、引き続きゼミで地域課題を研究してもらうよう促すが、将来地元に戻るようしばることはしない。
同校は立命館大、立命館アジア太平洋大の付属高校で、生徒全体のほぼ半数が両大学に内部進学するという。「課題研究」は相当の勉強時間が必要で、大学の受験勉強との両立は難しいといい、首長推薦で入った生徒はおのずと内部進学が多くなりそうだ。「地元のため」という展望を中3生が持てるかについて、同校の担当者は「思いを持つ生徒を見つけ出していきたい。制度が定着すれば出てくるのではないか」としている。(片山健志)