https://jp.reuters.com/article/caterpillar-results-idJPL4N1UQ4V2
東京外為市場ニュース
2018年7月30日 / 15:55 / 33分前更新
米キャタピラー、第2四半期は利益倍増 通期見通しも引き上げ
[シカゴ 30日 ロイター] - 米重機メーカーのキャタピラーが30日発表した第2・四半期決算は、利益が前年から倍増して予想を上回った。また、通期の利益見通しを引き上げた。世界的に需要が好調だった。
第2・四半期の調整後1株利益は2.97ドル。前年同期は1.49ドルだった。アナリストの平均予想2.73ドルを上回った。
通期の調整後1株利益予想は、従来の10.25─11.25ドルから11.00─12.00ドルに引き上げた。
株価は序盤の取引で0.6%高。寄り前には3%超上昇する場面もあった。
好調な世界経済の恩恵を受け、業績は2011年以来の高水準を記録した。
売上高は前年比24%増の140億ドル。すべての市場で2桁成長となった。
売上高の約25%を占めるアジア太平洋地域では、機器の販売が39%増。中国での建設活動やインフラ投資増加が追い風になったほか、人民元安も支援した。
石油・ガスや鉱業向け機器の需要も好調で、納入は来年まで続くとしている。
株価は貿易摩擦やコスト圧力により低迷。1月以来、約18%下落し、先月には昨年10月以来の安値を付けていた。
キャタピラーは、米国の輸入関税により下半期の原材料コストが最大2億ドル引き上げられると予想。また、サプライチェーンの問題で輸送コストへの圧力も引き続き見込まれるとした。
ただ7月1日に実施した値上げなどで、こうした影響は相殺されるとみている。