◆アマゾンのジャングルで22年間1人で生活:アマゾンの孤立部族の最後の1人の動画が公開される
ブラジル政府の支援を受けて同国の原住民の権利を保護する活動を行っている国立先住民保護財団(FUNAI)が、アマゾンの謎の部族の最後の1人の姿をとらえた動画をはじめて公開した。
「部族の最後の1人」の存在が明らかになったのは1998年。
この男性の姿がカメラに収められた。男性の仲間たちは、1970年代から積極的に原住民の土地を奪った開拓者や農園主に雇われた武装集団に殺害されたが、男性は奇跡的に生き残った。
目撃者たちは、逃げる原住民の背中に向かって武装集団がどのように発砲したかを語った。
FUNAIは現在およそ50歳とみられるこの男性が生きていることを毎月証明しなければならない。
さもなければ、周囲の土地はすべて法律によって農民の手に渡ってしまう。
「部族の最後の1人」は、約8000ヘクタールの土地を移動しながら藁や葦からできた小屋を建て、トウモロコシやパパイヤ、バナナ、キャッサバを栽培したり、深さ2メートルの穴を掘って、その中に尖った槍を仕掛けて獲物を捕まえたりして暮らしている。
ブラジルのロンドニア州で2011年に撮影された動画には、男性が斧で木を切っている様子が映っている。
「部族の最後の1人」は、人間との直接的な接触を極力避けているが、FUNAIが今年5月に発見した新鮮な痕跡や切り倒された木々は、男性が生きていることを物語っている。
UNAIによると、現在アマゾンの森では133の孤立部族が暮らしている。
FUNAIは、この原住民の話が部族保護の問題に社会の関心を引き付け、部族の消滅を避ける助けになることに期待している。
動画:
スプートニク日本 2018年07月30日 13:02
https://jp.sputniknews.com/science/201807305173305/