https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180726/k10011550551000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_032
福島第一原発 2号機の「燃料デブリ」 来年度少量取り出しへ
2018年7月26日 19時24分福島第一
福島第一原子力発電所の事故で溶け落ちた「燃料デブリ」の取り出しに向けて、東京電力は、まず2号機でデブリと見られる堆積物の状態を装置で触れて確認する調査を行ったうえで、来年度、少量を実際に取り出す方針を明らかにしました。
福島第一原発1号機から3号機では、溶け落ちた核燃料と構造物が混じり合った「燃料デブリ」の取り出しに向けて、ロボットなどによる格納容器内部の調査が行われています。
東京電力が26日、明らかにした今後の計画では、最も調査が進んでいる2号機で、来年3月までに格納容器内部に棒状の装置を入れ、直接、デブリと見られる堆積物に触れてその固さや移動できるかなどを確認します。
そのうえで来年度、カメラや計測器を先端に取り付けることのできる折り畳み式のロボットアームを原子炉の底まで伸ばして、少量のデブリと見られる堆積物を実際に取り出す方針を示しました。
また、1号機では、これまで燃料デブリと見られる堆積物は確認されていませんが、来年度の上期に、水中を潜る機能を持つボート型のロボットを格納容器内に投入し、堆積物のサンプルの取り出しを目指すということです。
3号機は、格納容器内部の水位が高いため、デブリの取り出しに向けて、水位を下げる方法を検討しているということです。
一方、3号機の原子炉建屋の上部にある使用済み燃料プールに入った核燃料は、新たに取り付けたクレーンを使って、ことし11月の搬出を予定しているということです。
”最大の難関”デブリ取り出し
福島第一原発では、事故で溶け落ちた核燃料が構造物と混じり合った「燃料デブリ」の取り出しが40年に及ぶ廃炉の最大の難関とされていて、これまで、2号機や3号機の格納容器の内部で燃料デブリと見られる塊が見つかっています。
このうち2号機では、ことし1月、棒状の装置を原子炉の真下に挿入して調査が行われ、原子炉を覆う格納容器の底の付近で「燃料デブリ」と見られる小石状の堆積物があることが確認されたほか、原子炉内にあった核燃料を束ねるケースの取っ手が落ちているのが確認されました。
また、3号機では去年7月、魚のマンボウに見立てた調査ロボットを原子炉の真下に当たる範囲に投入し、事故の前にはなかった岩のような黒い塊などが堆積しているのが見つかり、東京電力は燃料デブリの可能性が高い塊が確認されたと評価しました。
一方、去年3月、調査が行われた1号機では、砂のような堆積物は見つかりましたが、燃料デブリは確認できませんでした。
福島第一原発 2号機の「燃料デブリ」 来年度少量取り出しへ
2018年7月26日 19時24分福島第一
福島第一原子力発電所の事故で溶け落ちた「燃料デブリ」の取り出しに向けて、東京電力は、まず2号機でデブリと見られる堆積物の状態を装置で触れて確認する調査を行ったうえで、来年度、少量を実際に取り出す方針を明らかにしました。
福島第一原発1号機から3号機では、溶け落ちた核燃料と構造物が混じり合った「燃料デブリ」の取り出しに向けて、ロボットなどによる格納容器内部の調査が行われています。
東京電力が26日、明らかにした今後の計画では、最も調査が進んでいる2号機で、来年3月までに格納容器内部に棒状の装置を入れ、直接、デブリと見られる堆積物に触れてその固さや移動できるかなどを確認します。
そのうえで来年度、カメラや計測器を先端に取り付けることのできる折り畳み式のロボットアームを原子炉の底まで伸ばして、少量のデブリと見られる堆積物を実際に取り出す方針を示しました。
また、1号機では、これまで燃料デブリと見られる堆積物は確認されていませんが、来年度の上期に、水中を潜る機能を持つボート型のロボットを格納容器内に投入し、堆積物のサンプルの取り出しを目指すということです。
3号機は、格納容器内部の水位が高いため、デブリの取り出しに向けて、水位を下げる方法を検討しているということです。
一方、3号機の原子炉建屋の上部にある使用済み燃料プールに入った核燃料は、新たに取り付けたクレーンを使って、ことし11月の搬出を予定しているということです。
”最大の難関”デブリ取り出し
福島第一原発では、事故で溶け落ちた核燃料が構造物と混じり合った「燃料デブリ」の取り出しが40年に及ぶ廃炉の最大の難関とされていて、これまで、2号機や3号機の格納容器の内部で燃料デブリと見られる塊が見つかっています。
このうち2号機では、ことし1月、棒状の装置を原子炉の真下に挿入して調査が行われ、原子炉を覆う格納容器の底の付近で「燃料デブリ」と見られる小石状の堆積物があることが確認されたほか、原子炉内にあった核燃料を束ねるケースの取っ手が落ちているのが確認されました。
また、3号機では去年7月、魚のマンボウに見立てた調査ロボットを原子炉の真下に当たる範囲に投入し、事故の前にはなかった岩のような黒い塊などが堆積しているのが見つかり、東京電力は燃料デブリの可能性が高い塊が確認されたと評価しました。
一方、去年3月、調査が行われた1号機では、砂のような堆積物は見つかりましたが、燃料デブリは確認できませんでした。