2018.7.20 05:00
http://www.sankei.com/smp/economy/news/180720/ecn1807200002-s1.html
チェーンに商品を取り付けるなどドンキの陳列手法を取り入れた実験店「ファミマ立川南通り店」
出入り口上部に「ドンキ」の名称も示したダブルネームの実験店「ファミマ立川南通り店」=東京都立川市(柳原一哉撮影)
ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)は19日、ドンキホーテホールディングスとともに6月から進めるファミマの2カ所の共同実験店舗について、売上高が従来の約1.5倍になったことを明らかにした。ドンキのノウハウを採用したことが奏功したとみられる。
両社は6月1日から東京都立川市と同目黒区の2店舗、同29日から同世田谷区の1店舗で実験に着手。ドラッグストアなど異業種との競争激化による来店客数伸び悩みの打開が狙いで、コンビニらしい利便性は維持しながら、商品をうずたかく積む「圧縮陳列」などドンキのノウハウを採用して動向を探っている。
このうち実験開始から1カ月経過した2店舗ではドンキファンの集客に成功したとみられ、客数が平均で約1.3倍に増加。品ぞろえを強化した酒類の売り上げが約1.5倍、ドンキで売れ筋の携帯関連グッズなど日用品も約2倍に伸び、全体の売上高が約1.5倍になった。
ドンキ流の陳列を楽しみながら見て回る来店客も目立ち、「滞在時間が従来比で2倍以上長くなった」(広報)ことも、売り上げ増に貢献したようだ。
にぎやかに見せるドンキの陳列手法を取り入れた実験店「ファミマ立川南通り店」
商品を天井からつり下げるなどドンキの陳列手法を取り入れた実験店「ファミマ立川南通り店」
ファミリーマートがドン・キホーテの売り場づくりを取り入れたコンビニの店内