◆豪雨 断水した世帯の9割が解消 広島 呉
記録的な豪雨で広い範囲で断水となった広島県呉市では、取水場の復旧が進んだことから徐々に給水が再開され、19日までに、断水した世帯のおよそ9割で断水が解消しました。
呉市では取水場が被災するなどして広い範囲で断水が起きました。
市によりますと、19日正午までに、断水した世帯の9割にあたる7万1000世帯余りで断水が解消したということです。
このうち、鹿島地区では、旅館を営む上瀬信子さん(70)が調理場や宿泊客用のトイレ、それに、風呂の蛇口などを開いて水の量や色を確認していました。
この旅館は断水で10日間ほど営業ができなかったということで、20日から予約の受け付けを再開したいとしています。
上瀬さんは「地域の人が水くみを手伝ってくれたり、常連のお客さんが飲料水を持ってきてくれたり、多くの人に助けられて感謝の気持ちでいっぱいです。
夏休みのシーズンを前に再開できたので、新鮮な魚を楽しみに来てほしい」と安心した様子で話していました。
また、同じく、断水が解消された大迫地区の住宅では、早速、台所でお湯を沸かす住民の姿が見られました。
迫越譲さん(69)は「蛇口をひねったら水が出たので、早速、米を炊いて食べました。
水が出ないとやはり不便で、こういう経験をすると水の無駄遣いはできないと改めて思います。今とても安心しています」と話していました。
一方、呉市では、川尻地区などおよそ6400世帯で依然、断水が続いていて復旧の見通しが立っていません。
NHKニュース 2018年7月19日 20時57分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180719/k10011540521000.html?utm_int=word_contents_list-items_001&word_result=%E8%B1%AA%E9%9B%A8%20%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%83%BB%E6%94%AF%E6%8F%B4