◆名古屋テレビ塔、テナント一新 年間来場者40万人目指す
名古屋テレビ塔(名古屋市中区)は19日、塔内のテナントを一新するリニューアル計画を発表した。
未使用だった2〜3階のフロアを集客施設として活用するほか、人工知能(AI)を駆使したアミューズメントエリアなどを新たに設ける。
年間来場者数は足元で約30万人だが、40万人まで引き上げることを目指す。
2019年1月に休館し、20年7月に再オープンする。
未使用だった2〜3階に仮想現実(VR)映像を体験できる施設や高級レストランを誘致する。
ほかのフロアのテナントも一新し、AIなどを活用したアミューズメント施設や、ゲーム対戦競技「eスポーツ」の観覧場などを新設する。
展望デッキも天体観察が楽しめるように改装する。
総工費はテナントのリニューアルと同時に実施する初の耐震工事と合わせて約20億円を見込む。
全体の売上高も現在の約2億円から倍増を目指す。
同日の記者会見で大沢和宏社長は「市民に愛され元気を与えるのがシンボルの役割。
名駅地区と違う魅力あるものをつくりたい」と述べた。
耐震工事も実施し、テレビ塔を支える4本の支柱の地下部分を切断して免震装置を設置する。
同社によると、今回の工法は世界で初めてという。
現在の耐震強度では震度6強の地震が発生した場合に倒壊はしないものの、低層部の鉄骨が一部損傷する恐れがあり、耐震化が課題だった。
日本経済新聞 2018/7/19 21:30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33169960Z10C18A7L91000/