◆泳いで小舟押し豊漁祈願 明石でおしゃたか神事
泳ぎながら木製の小舟を押し進め、豊漁や海難防止を願う伝統行事「おしゃたか舟神事」が15日、岩屋神社(兵庫県明石市材木町)と明石港などであった。
夏の日差しが照りつける中、海上で水しぶきを上げる勇壮な若者たちを、船上や港から氏子や観衆が見守った。
同神社の創建時、淡路島の岩屋からご神体を運ぶ際、迎えに出た地元の若い衆6人が「同じ船に乗るのは恐れ多い」と泳いで船を押した−との故事に由来する。
「おしゃたか」は「(神様が)おいでになった」という意味の方言「おじゃったか」がなまったとされ、明石市の無形民俗文化財に指定されている。
神事には、前日早朝に海でみそぎを済ませた6人衆や氏子らが参列。
境内で茅の輪をくぐり、海岸まで練り歩いた。
ふんどし姿の若者が長さ約1・5メートルの小舟を海上に投げ入れ、自らも海に飛び込んで、立ち泳ぎで何度も舟を投げた。
同神社の稲垣光男宮司(76)は「今年も無事に終えられた」とほっとした様子。
6人衆と呼ばれる創建時の名主の子孫、萬治潮さん(71)は「45年間も大事な役目を果たせるのは幸せなこと」と額の汗を拭い、舟を押した男性(29)は「泳ぎながら舟を進めるのは難しいが、今年もちゃんと務められた」と笑顔を見せた。
写真:沖に向かって小舟を押し進める氏子ら=明石市港町
神戸新聞NEXT 2018/7/16 05:30
https://kobe-np.co.jp/news/akashi/201807/0011448374.shtml
泳ぎながら木製の小舟を押し進め、豊漁や海難防止を願う伝統行事「おしゃたか舟神事」が15日、岩屋神社(兵庫県明石市材木町)と明石港などであった。
夏の日差しが照りつける中、海上で水しぶきを上げる勇壮な若者たちを、船上や港から氏子や観衆が見守った。
同神社の創建時、淡路島の岩屋からご神体を運ぶ際、迎えに出た地元の若い衆6人が「同じ船に乗るのは恐れ多い」と泳いで船を押した−との故事に由来する。
「おしゃたか」は「(神様が)おいでになった」という意味の方言「おじゃったか」がなまったとされ、明石市の無形民俗文化財に指定されている。
神事には、前日早朝に海でみそぎを済ませた6人衆や氏子らが参列。
境内で茅の輪をくぐり、海岸まで練り歩いた。
ふんどし姿の若者が長さ約1・5メートルの小舟を海上に投げ入れ、自らも海に飛び込んで、立ち泳ぎで何度も舟を投げた。
同神社の稲垣光男宮司(76)は「今年も無事に終えられた」とほっとした様子。
6人衆と呼ばれる創建時の名主の子孫、萬治潮さん(71)は「45年間も大事な役目を果たせるのは幸せなこと」と額の汗を拭い、舟を押した男性(29)は「泳ぎながら舟を進めるのは難しいが、今年もちゃんと務められた」と笑顔を見せた。
写真:沖に向かって小舟を押し進める氏子ら=明石市港町
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神戸新聞NEXT 2018/7/16 05:30
https://kobe-np.co.jp/news/akashi/201807/0011448374.shtml