文部科学省の私立大学の支援事業をめぐる汚職事件で、逮捕された前局長が、事業の選定結果を公表前に聞き出し、東京医科大学側に伝えていたことが、関係者への取材でわかりました。特捜部は事業の選定の詳しい経緯を調べています。
文部科学省科学技術・学術政策局長だった佐野太容疑者(58)は、私立大学の支援事業の選定で東京医科大学に便宜を図る見返りに、受験した息子を不正に合格させたとして、受託収賄の疑いで逮捕され、東京地検特捜部が捜査を進めています。
関係者によりますと、佐野前局長は去年5月の会食の場で、東京医科大学の臼井正彦前理事長(77)から文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」の対象に大学が選ばれるよう依頼されていましたが、前局長は公表前の選定結果をみずから担当課に問い合わせて聞き出し、その結果を東京医科大学側に伝えていたことがわかりました。
東京医科大学は去年11月、支援事業の対象校の1つに初めて選ばれましたが、関係者によりますと、佐野前局長は申請書類の書き方を事前に大学側に指南し、添削の跡がある書類も残されていたということです。特捜部は事業の選定の詳しい経緯を調べています。
関係者によりますと、前局長は調べに対し、公表前の結果を大学側に伝えたことを認めたうえで、「当時は官房長で職務権限は無く、不正な便宜供与にはあたらない」などと供述し、容疑を否認しているということです。
NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180714/k10011532751000.html
文部科学省科学技術・学術政策局長だった佐野太容疑者(58)は、私立大学の支援事業の選定で東京医科大学に便宜を図る見返りに、受験した息子を不正に合格させたとして、受託収賄の疑いで逮捕され、東京地検特捜部が捜査を進めています。
関係者によりますと、佐野前局長は去年5月の会食の場で、東京医科大学の臼井正彦前理事長(77)から文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」の対象に大学が選ばれるよう依頼されていましたが、前局長は公表前の選定結果をみずから担当課に問い合わせて聞き出し、その結果を東京医科大学側に伝えていたことがわかりました。
東京医科大学は去年11月、支援事業の対象校の1つに初めて選ばれましたが、関係者によりますと、佐野前局長は申請書類の書き方を事前に大学側に指南し、添削の跡がある書類も残されていたということです。特捜部は事業の選定の詳しい経緯を調べています。
関係者によりますと、前局長は調べに対し、公表前の結果を大学側に伝えたことを認めたうえで、「当時は官房長で職務権限は無く、不正な便宜供与にはあたらない」などと供述し、容疑を否認しているということです。
NHK NEWS WEB
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