(CNN) 米北西部ワシントン州の都市バンクーバーで、脱出ゲームの施設に侵入した泥棒が建物から出られなくなり、緊急通報の電話をかける騒ぎがあった。
店のオーナーはCNNに「店舗に駆け付けて損害がほとんどないと分かった後は、もうおかしくてたまらなかった」と話した。
脱出ゲームは、近年人気を集めている体験型のイベント。部屋や建物に閉じ込められたグループが知恵を出し合い、クイズやパズルを解いて制限時間内に脱出しようと試みる。
泥棒の男は8日朝、たまたまこの施設に狙いを定めた。警察によると、裏口から入り込んだ後、冷蔵庫からビールを盗んだり朝食にブリトーを食べたりしてしばらくくつろいだようだ。
さらに携帯電話とテレビのリモコン各1台を盗んで裏口から出ようとしたが、侵入した時に壊したドアが開かなくなってしまった。
男はフロントデスクの電話から緊急通報して助けを求めた。最終的には裏口から脱出できたものの、現場に急行した警官とばったり出会い、空き巣容疑で逮捕されたという。
男が施設の中で過ごした時間は35分ほど。脱出ゲームの客が入ってから出るまでの平均時間は50〜58分、最短記録は33分だというが、オーナーは「緊急通報したのは失格だ」と笑う。
オーナーはこの事件で店の名が知られるのはうれしいことだと話し、これからは「犯罪者の検挙率100%を誇る唯一の脱出ゲーム施設」を名乗ると意気込んでいる。
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