闘病中の児童・生徒たちに、バーチャルリアリティー(VR)で動物園を体験してもらう出前授業が、神奈川県立横浜南養護学校と、横浜市立大付属病院の院内学級で開かれた。
朝日新聞デジタルの人気連載「360度いきもの目線」のVRコンテンツを活用した取り組み。
よこはま動物園ズーラシア(同市旭区)の飼育員が授業し、園で飼育しているゾウ、トラなどの映像を用意。子どもたちは専用のゴーグルを着けて、椅子を回転させながら360度、臨場感ある映像に見入っていた。
横浜南養護学校の小学6年生の織田大地くん(11)は「迫力があって動物園にいるみたい」とトラの映像にびっくり。授業を担当したズーラシアの矢作薫里さん(34)は、授業後、子どもたちの「楽しかった」の声に笑顔で「準備して良かったです」と話した。
横浜市立大付属病院の院内学級の授業には、小学6年と中学3年の2人が参加。目の前に動物が迫る映像に「うわっ」と声をあげ、のけぞるようにして見ていた中学3年生の渡辺勇斗さん(14)は「ゾウが食べるとき鼻をすごく動かしていて迫力があった」と話した。この日は病室でも小学6年の女児がベッドの背を少し起こして映像を楽しんだ。(安藤仙一朗)
朝日新聞デジタル
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