[ロンドン 23日 ロイター] - スコットランドのネス湖で来月、水中に含まれるDNAを解析する環境DNA技術を駆使して湖底を調査し、伝説の怪獣「ネッシー」は存在したのか、あるいは今も存在しているのかを判定する実験が行われる。
調査は、英国、デンマーク、米国、オーストラリア、フランスなどの科学者で構成される国際チームが手がける。 調査結果は、2019年1月に公表される予定。
環境DNAは、環境の中を通過した生物が皮膚やうろこ、羽、毛、糞尿から落としたDNAの痕跡を使用するもので、すでにクジラやサメの追跡作業などでは定着している。
怪獣に関する最古の記録は、アイルランドの聖職者、聖コロンバの伝記。6世紀に聖コロンバが「water beast」(水獣)をネス川に沈めたと記されている。
1934年に水面から長い首を出したネッシーを撮影したとされた通称「外科医の写真」が60年後におもちゃの潜水艦に怪獣の模型を装着したニセ写真だったと判明。その後も長年にわたって追跡が試みられているが、成功例はない。
2003年にはBBCが資金提供し、ソナー600台と衛星追跡でネッシーの全容を捉える科学調査が行われたが成果はなかった。2年前には、ハイテクの無人潜水艦が怪獣を捕らえたが、1970年代の映画撮影に使われたレプリカと判明している。
今回の調査チームで広報を担当するニュージーランド・オタゴ大学のニール・ジェンメル教授は大学のウェブサイトで、「このプロジェクトはネッシーの痕跡を探すことと関連しているが、プロジェクトにより(バクテリアや最近の侵入種に関する重要なデータなど)ネス湖の生態について膨大な新知識が得られる」と述べた。
毎日新聞 2018年5月25日 09時54分
https://mainichi.jp/articles/20180525/reu/00m/030/002000c
調査は、英国、デンマーク、米国、オーストラリア、フランスなどの科学者で構成される国際チームが手がける。 調査結果は、2019年1月に公表される予定。
環境DNAは、環境の中を通過した生物が皮膚やうろこ、羽、毛、糞尿から落としたDNAの痕跡を使用するもので、すでにクジラやサメの追跡作業などでは定着している。
怪獣に関する最古の記録は、アイルランドの聖職者、聖コロンバの伝記。6世紀に聖コロンバが「water beast」(水獣)をネス川に沈めたと記されている。
1934年に水面から長い首を出したネッシーを撮影したとされた通称「外科医の写真」が60年後におもちゃの潜水艦に怪獣の模型を装着したニセ写真だったと判明。その後も長年にわたって追跡が試みられているが、成功例はない。
2003年にはBBCが資金提供し、ソナー600台と衛星追跡でネッシーの全容を捉える科学調査が行われたが成果はなかった。2年前には、ハイテクの無人潜水艦が怪獣を捕らえたが、1970年代の映画撮影に使われたレプリカと判明している。
今回の調査チームで広報を担当するニュージーランド・オタゴ大学のニール・ジェンメル教授は大学のウェブサイトで、「このプロジェクトはネッシーの痕跡を探すことと関連しているが、プロジェクトにより(バクテリアや最近の侵入種に関する重要なデータなど)ネス湖の生態について膨大な新知識が得られる」と述べた。
毎日新聞 2018年5月25日 09時54分
https://mainichi.jp/articles/20180525/reu/00m/030/002000c