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5月14日 0時39分
アメリカが離脱を表明したイラン核合意をめぐって、イランのザリーフ外相は、中国の王毅外相と会談し、合意の維持に向けて、今後も両国が連携していくことで一致しました。
アメリカが離脱したあとの核合意について、イランは、合意の維持に向けて、合意に参加した各国との間で協議を進めていて、ザリーフ外相は、中国の北京を訪れ、13日、副首相級の国務委員を兼ねる王毅外相と会談しました。
両国の発表によりますと、会談でザリーフ外相は、「核合意の維持が、イランの国益にかなうことが重要だ」と述べ、アメリカが、経済制裁を再開する中でも、イランが経済的な恩恵を得られるよう求めました。
これに対し、王外相は「関係各国との間で調整を続け、合意を守りたい」と応じ、両外相は、合意の維持に向けて今後も両国が連携していくことで一致しました。
中国は、核合意が結ばれる前に、欧米などが経済制裁を強化した中でもイランへの貿易や投資を継続してきているだけに、アメリカが、今後経済制裁を再開すれば、一層存在感を高めることも予想されます。
ザリーフ外相は、14日にロシア、15日にはフランス、ドイツ、イギリスとの間で核合意の維持に向けた協議を行うことにしていて、イランが国益に沿った形での合意を求める中で、各国が折り合えるかが焦点となります。