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5月10日 16時16分
天皇陛下は10日、日本を訪れている中国の李克強首相と懇談されました。
9日に日中韓3か国の首脳会議に臨んだ中国の李克強首相は、10日午前10時前、13台の車列で正門から皇居に入りました。
懇談は、天皇皇后両陛下のお住まいの御所の小広間で行われ、天皇陛下ははじめに李首相と笑顔で握手を交わされました。
そして、李首相が「日中平和友好条約の締結40周年の節目の年に訪日することにより、両国関係の長期的、安定的な発展につなげたいと思います」と述べると、天皇陛下は「両国の友好親善関係が増進することを希望します」とこたえられたということです。
続いて天皇陛下が、平成4年に皇后さまと中国を公式訪問したことを振り返り、「人々の温かい歓迎を受けたことを懐かしく思い出します」と話されると、李首相は「両陛下が一般の人々と親しく触れ合われたことは、両国国民の友好を象徴するものとして、中国の人たちの中に強く印象に残っています」と述べたということです。
天皇陛下が中国の首脳と懇談するのは、平成22年に来日した当時の温家宝首相と会われたとき以来、8年ぶりです。
懇談は和やかな雰囲気でおよそ20分間行われ、天皇陛下は、トキのつがいが中国から提供されることが決まったことに対する感謝の気持ちも表されたということです。