https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180510/k10011433761000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_033
5月10日 17時03分
3日前、新潟市のJRの線路内で小学生の女の子の遺体が見つかった事件で、女の子は事件当日の下校途中に、自宅まで数百メートルの人通りの少ない線路脇の道を1人で歩いているのを住民に目撃されていたことが警察への取材でわかりました。警察はこのあと、自宅のすぐ近くで連れ去られ、別の場所で殺害されたと見て捜査しています。
今月7日の午後10時半ごろ、新潟市西区のJR越後線の線路内で近くに住む小学2年生、大桃珠生さん(7)が遺体で見つかり、警察は電車にはねられる前に殺害された疑いがあると見て捜査しています。
大桃さんは事件当日、学校から300メートルほどの所にある、踏切に向かう大通りの中ほどで、友達と別れたことがわかっていますが、その後の調べで、自宅まで数百メートルの人通りが少ない線路脇の道を1人で歩いているのが住民に目撃されていたことが、警察への取材でわかりました。線路脇のこの道は、ふだんから人通りが少なく、付近には防犯カメラもないということです。
警察はこのあと、自宅のすぐ近くで連れ去られ、別の場所で殺害されたと見て、現場周辺を通る車のドライブレコーダーを集めるなどして、不審な人物や車の情報について捜査を進めています。
車や人通りが少ない場所
警察などによりますと、大桃珠生さん(7)は事件当日、午後3時すぎに小学校を下校しました。
学校を出てからJR越後線の踏切までのおよそ300メートルの大通りを友達と一緒に歩き、通りの中ほどで友達と別れました。
この大通り沿いには、コンビニや会社、それに飲食店が建ち並んでいて、防犯カメラも複数設置されています。車の往来や人通りも多いということです。
その後、大桃さんは踏切を渡って自宅に続く線路脇の道を1人で歩く姿が住民に目撃されています。
この線路脇の道は大通りとは一変し、住宅街に面しているものの日中は留守の家も多く、車や人通りもあまりありません。また、防犯カメラを設置している住宅や建物もあまりないということです。
線路脇の道では、遺体が遺棄されたと見られる時間帯に不審な白い車が止まっているのも目撃されていて、警察は現場周辺を通る車のドライブレコーダーを集めるなどして、不審な人物や車の情報について捜査を進めています。
専門家が見た「現場」
大桃珠生さん(7)が事件当日、1人で歩いていったと見られる自宅近くの線路脇の道について、犯罪学の専門家は周囲から見えづらく、犯人が入りやすい場所だと分析しています。
犯罪学が専門で立正大学の小宮信夫教授は10日、大桃さんが登下校に使っていた小学校から自宅までの道路を歩いて分析しました。
小宮教授は「通学路を歩いてみて『特に危ない地域だ』という印象は受けなかったが、どこにでもあるような景色に危険は潜んでいる」と話しました。
そのうえで、大きな通りにはコンビニやビルの駐車場が複数あり、犯人にとっては狙いを定める子どもを探したり、待ち伏せしたりできる場所があり、事件当日の午後、大桃さんが友達と別れて1人で歩いていった自宅近くの線路脇の道には、住宅のブロック塀や空き家が並ぶなどしていて、「犯人にとって入りやすく、周りからは見えにくい景色が広がっている」と分析しました。
こうした不審者が現れやすい場所は“ホットスポット”と呼ばれ、「見守りやパトロールは、犯人が現れやすい場所を重点的に行う“ホットスポット・パトロール”でプレッシャーを与え、犯行を諦めさせるような活動が必要だ」と指摘しました。
さらに「悲劇を繰り返さないためにも、できるだけ子どもを1人にさせないことが大事だが、危ない場所と安全な場所を見分けられるよう、子どもたちの力も養うべきだ」と指摘しています。
(リンク先に続きあり)
5月10日 17時03分
3日前、新潟市のJRの線路内で小学生の女の子の遺体が見つかった事件で、女の子は事件当日の下校途中に、自宅まで数百メートルの人通りの少ない線路脇の道を1人で歩いているのを住民に目撃されていたことが警察への取材でわかりました。警察はこのあと、自宅のすぐ近くで連れ去られ、別の場所で殺害されたと見て捜査しています。
今月7日の午後10時半ごろ、新潟市西区のJR越後線の線路内で近くに住む小学2年生、大桃珠生さん(7)が遺体で見つかり、警察は電車にはねられる前に殺害された疑いがあると見て捜査しています。
大桃さんは事件当日、学校から300メートルほどの所にある、踏切に向かう大通りの中ほどで、友達と別れたことがわかっていますが、その後の調べで、自宅まで数百メートルの人通りが少ない線路脇の道を1人で歩いているのが住民に目撃されていたことが、警察への取材でわかりました。線路脇のこの道は、ふだんから人通りが少なく、付近には防犯カメラもないということです。
警察はこのあと、自宅のすぐ近くで連れ去られ、別の場所で殺害されたと見て、現場周辺を通る車のドライブレコーダーを集めるなどして、不審な人物や車の情報について捜査を進めています。
車や人通りが少ない場所
警察などによりますと、大桃珠生さん(7)は事件当日、午後3時すぎに小学校を下校しました。
学校を出てからJR越後線の踏切までのおよそ300メートルの大通りを友達と一緒に歩き、通りの中ほどで友達と別れました。
この大通り沿いには、コンビニや会社、それに飲食店が建ち並んでいて、防犯カメラも複数設置されています。車の往来や人通りも多いということです。
その後、大桃さんは踏切を渡って自宅に続く線路脇の道を1人で歩く姿が住民に目撃されています。
この線路脇の道は大通りとは一変し、住宅街に面しているものの日中は留守の家も多く、車や人通りもあまりありません。また、防犯カメラを設置している住宅や建物もあまりないということです。
線路脇の道では、遺体が遺棄されたと見られる時間帯に不審な白い車が止まっているのも目撃されていて、警察は現場周辺を通る車のドライブレコーダーを集めるなどして、不審な人物や車の情報について捜査を進めています。
専門家が見た「現場」
大桃珠生さん(7)が事件当日、1人で歩いていったと見られる自宅近くの線路脇の道について、犯罪学の専門家は周囲から見えづらく、犯人が入りやすい場所だと分析しています。
犯罪学が専門で立正大学の小宮信夫教授は10日、大桃さんが登下校に使っていた小学校から自宅までの道路を歩いて分析しました。
小宮教授は「通学路を歩いてみて『特に危ない地域だ』という印象は受けなかったが、どこにでもあるような景色に危険は潜んでいる」と話しました。
そのうえで、大きな通りにはコンビニやビルの駐車場が複数あり、犯人にとっては狙いを定める子どもを探したり、待ち伏せしたりできる場所があり、事件当日の午後、大桃さんが友達と別れて1人で歩いていった自宅近くの線路脇の道には、住宅のブロック塀や空き家が並ぶなどしていて、「犯人にとって入りやすく、周りからは見えにくい景色が広がっている」と分析しました。
こうした不審者が現れやすい場所は“ホットスポット”と呼ばれ、「見守りやパトロールは、犯人が現れやすい場所を重点的に行う“ホットスポット・パトロール”でプレッシャーを与え、犯行を諦めさせるような活動が必要だ」と指摘しました。
さらに「悲劇を繰り返さないためにも、できるだけ子どもを1人にさせないことが大事だが、危ない場所と安全な場所を見分けられるよう、子どもたちの力も養うべきだ」と指摘しています。
(リンク先に続きあり)