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5月10日 5時40分
9日のニューヨーク原油市場は、アメリカによるイランへの経済制裁の再開が発表され、原油の供給が減少するという見方から原油の先物価格は、一時、1バレル=71ドル台に上昇し、およそ3年5か月ぶりの高値となりました。
9日のニューヨーク原油市場は、アメリカのトランプ大統領がイラン核合意からの離脱を表明し経済制裁の再開を発表したことでイランからの原油の供給が減少するという見方から、原油の先物に買い注文が集まりました。
このため、国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格は、一時1バレル=71ドル台に上昇し、およそ3年5か月ぶりの高値となりました。
一方、ニューヨーク株式市場は、原油価格の上昇でエネルギー企業の業績が改善するという見方からエネルギー関連の銘柄を中心に買い注文が広がり、ダウ平均株価は前日より182ドル33セント高い2万4542ドル54セントで取り引きを終えました。
市場関係者は「原油価格の上昇を背景にアメリカなどで生産が増えると見られるほかサウジアラビアが原油の供給不足を緩和する準備があると表明し、原油の供給に直ちに大きな影響は出ないという見方はあるが、先行きの不透明感から原油を確保しようという動きが出ている」と話しています。