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5月7日 18時07分
低気圧と前線の影響で、大気の状態が不安定になり、九州や四国で激しい雨が降っています。西日本と東日本では7日夜遅くにかけて激しい雨が降り局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は、川の急な増水や土砂災害、低い土地の浸水などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、九州北部から関東の南岸にかけてのびる前線と低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、広い範囲で大気の状態が不安定になり、この時間は、九州や四国などに発達した雨雲がかかっています。
午後5時までの1時間には、国土交通省が熊本県多良木町に設置した雨量計で47ミリの激しい雨を観測したほか、気象庁のアメダスによる観測では、高知県宿毛市で39ミリ、宮崎県西米良村で38ミリ、熊本県あさぎり町で36.5ミリの激しい雨が降りました。
この湿った空気の影響で、鹿児島県の奄美地方では、この先も曇りや雨の日が多くなると予想されることから、気象庁は7日午後、「奄美地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。奄美地方の梅雨入りはことし全国で最も早く、去年より6日、平年より4日、いずれも早くなっています。
低気圧が本州付近を東寄りに進み前線が南下するため、九州北部と四国、近畿、東海、それに関東甲信では7日夜遅くにかけて、九州南部と、7日に梅雨入りした奄美地方では8日昼過ぎにかけて、沖縄地方では8日の夕方にかけて局地的に雷を伴って激しい雨が降る見込みです。
特に九州南部と東海ではこのあと数時間は、局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。8日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、関東甲信と九州南部、沖縄地方で120ミリ、東海で100ミリと予想されています。
気象庁は、川の急な増水や土砂災害、低い土地の浸水に警戒するとともに落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。