https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180430-35118536-cnn-int
アフガニスタン東部のナンガハル州で29日、子どもたちが見つけて遊んでいた不発弾が爆発し、
親子ら3人が死亡した。ナンガハル州当局によると、爆発は同日午前7時ごろ発生し、
女性1人とその娘を含む女児2人が死亡したほか、女児2人を含む8人が負傷した。
砲弾は、反政府武装勢力「タリバーン」が28日に発射したものと思われる。
タリバーンは2001年までアフガニスタンを実効支配していたが、2001年、米軍率いる
有志連合のアフガン進攻によって、タリバーン政権は崩壊した。しかしここ数年は勢力を盛り返し、
同国内で支配地域を広げつつある。
アフガニスタンには長年にわたる衝突の影響で各地に地雷や不発弾が残されており、
地雷除去支援団体によると、1979〜2015年の犠牲者は2万3500人を超す。
国連アフガニスタン支援ミッションが昨年まとめた統計によれば、2016年には子どもの
犠牲者が急増し、前年より24%増えた。ほとんどは現場に残された不発弾が原因だった。
「子どもたちは衝突の関係者が置き去りにした不発弾で遊んでいて、死亡したり、
目が見えなくなったり、手足を失ったり、あるいは意図せず友人を死亡させたりしている」。
フセイン国連人権高等弁務官は2017年2月の報告書でそう指摘していた。
地雷除去支援団体の2012年の報告によると、不発弾による犠牲者は、
地雷による犠牲者の3倍に上っているという。