◆食物アレルギー検査で実態調査へ
食物アレルギーの検査を受けた後に呼吸ができなくなるなど、重いアレルギー症状が起きた事例が報告されていることから、国の研究班は全国の医療機関を対象に、検査によって重い症状を起こした患者がどれくらいいるのか調べる、初めての実態調査を行うことになりました。
食物アレルギーの診療では、アレルギーの原因となる食べ物の確定や症状の程度を判定するため、原因として疑われる食べ物を一定量摂取する「食物経口負荷試験」という検査が広く行われています。
しかし、去年、専門の学会が治療で起きた重篤な事例を調べた際、この検査によって重篤な症状が起きた事例が複数報告されたことから、厚生労働省の研究班は検査の安全性に重点をおいた実態調査を初めて行うことになりました。
調査では、この検査を行う全国およそ300の医療機関を対象に、食物アレルギーの検査の具体的な方法のほか、検査が原因となって呼吸困難や心臓の停止など「重症」とされる症状が出た人数と症状などを調べます。
研究班では5月から各施設に調査への協力を依頼し、来年3月をめどに結果をまとめる予定だということです。
研究班の代表で国立病院機構相模原病院の海老澤元宏医師は「食物経口負荷試験は学会も推奨しているが、症状が出る可能性が常にあるので、データを分析してより安全な検査の確立につなげたい」としています。
NHKニュース 2018年04月27日13時25分
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180427/0011052.html
食物アレルギーの検査を受けた後に呼吸ができなくなるなど、重いアレルギー症状が起きた事例が報告されていることから、国の研究班は全国の医療機関を対象に、検査によって重い症状を起こした患者がどれくらいいるのか調べる、初めての実態調査を行うことになりました。
食物アレルギーの診療では、アレルギーの原因となる食べ物の確定や症状の程度を判定するため、原因として疑われる食べ物を一定量摂取する「食物経口負荷試験」という検査が広く行われています。
しかし、去年、専門の学会が治療で起きた重篤な事例を調べた際、この検査によって重篤な症状が起きた事例が複数報告されたことから、厚生労働省の研究班は検査の安全性に重点をおいた実態調査を初めて行うことになりました。
調査では、この検査を行う全国およそ300の医療機関を対象に、食物アレルギーの検査の具体的な方法のほか、検査が原因となって呼吸困難や心臓の停止など「重症」とされる症状が出た人数と症状などを調べます。
研究班では5月から各施設に調査への協力を依頼し、来年3月をめどに結果をまとめる予定だということです。
研究班の代表で国立病院機構相模原病院の海老澤元宏医師は「食物経口負荷試験は学会も推奨しているが、症状が出る可能性が常にあるので、データを分析してより安全な検査の確立につなげたい」としています。
NHKニュース 2018年04月27日13時25分
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180427/0011052.html