五輪向け水際対策、国に要請へ 沖縄のはしか、観光業界が確認
2018年4月27日 07:00
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-708529.html
沖縄県内の麻疹(はしか)の流行で、はしかが理由とみられる沖縄への旅行キャンセルが26日時点で1268人になるなど影響が広がっている。県内の観光関連業界でつくる「沖縄観光コンベンション推進協議会」の平良朝敬会長が、26日に那覇市内で開いた緊急会議で明らかにした。協議会はさらなる影響拡大を懸念し、業界一体となって対策に取り組むことを確認した。
キャンセル数は旅行会社などの報告を受け集計したもので、25日時点より333人増。重複の可能性もあるという。協議会後に記者会見した平良会長は「問い合わせ窓口で相談し、安心して観光に来る客もいる」と述べ、適切な予防接種でリスクを減らせると強調した。
今回の流行は台湾からの観光客がきっかけで広がっていることから「元の発生源は沖縄ではなく、全国どこでも起こり得ることだ」と指摘。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、国の施策で感染症防止に取り組むよう求める方針を示した。
県地域保健課は26日、新たに宮古島市の30代男性にはしかの感染が確認されたと発表した。県内では4年ぶりとなるはしかの感染が3月下旬に確認されて以降、宮古島での患者は初めて。患者は計71人になった。男性は11〜13日に沖縄本島を訪れていたといい、本島で感染したとみられる。