この春の人事異動で、敦賀署刑事課の庶務係長に辻真理子警部補(36)が就いた。課内の事務的な業務を指揮するほか、女性が被害に遭う事件があれば先頭に立って捜査する。県警警務課によると、県内にある警察署の刑事課係長に女性警察官が就任するのは初めて。
辻警部補は大学卒業後、地元の公務員になろうと考えていったんは警察職員の「交通巡視員」に。敦賀署や福井署で四年間、駐車違反の取り締まりを担当した。
しかし、祖母が交通事故に遭い、その後死亡したことがきっかけで一念発起。「子どもやお年寄りのためになる捜査がしたい」と決意し、採用試験を受けて二十七歳で警察官になった。
採用後は交番や警察署、県警本部勤務を経験。巡査から巡査部長、警部補へと昇任し、昨年は本部の生活安全部でストーカー事件や家庭内暴力(DV)などを担当。今年三月に敦賀署に赴任した。
係長は課長の下で現場を駆け回りつつ、部下を動かし捜査全体を仕切るポスト。庶務係長は普段は捜査書類の点検などをする役職だが、他の係が忙しければ応援に入る。特に性犯罪など女性が被害に遭う事件では率先して捜査に加わることになっている。
警務課によると、警察署の交通課や生活安全課の係長になっている女性警察官はいるが、刑事課では初めて。辻警部補は「女性ならではの気遣いが捜査に生きることもある。県民の安心安全につながる仕事で、やりがいはどこよりもある」と語る。
中日新聞 2018年4月19日
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20180419/CK2018041902000010.html
辻警部補は大学卒業後、地元の公務員になろうと考えていったんは警察職員の「交通巡視員」に。敦賀署や福井署で四年間、駐車違反の取り締まりを担当した。
しかし、祖母が交通事故に遭い、その後死亡したことがきっかけで一念発起。「子どもやお年寄りのためになる捜査がしたい」と決意し、採用試験を受けて二十七歳で警察官になった。
採用後は交番や警察署、県警本部勤務を経験。巡査から巡査部長、警部補へと昇任し、昨年は本部の生活安全部でストーカー事件や家庭内暴力(DV)などを担当。今年三月に敦賀署に赴任した。
係長は課長の下で現場を駆け回りつつ、部下を動かし捜査全体を仕切るポスト。庶務係長は普段は捜査書類の点検などをする役職だが、他の係が忙しければ応援に入る。特に性犯罪など女性が被害に遭う事件では率先して捜査に加わることになっている。
警務課によると、警察署の交通課や生活安全課の係長になっている女性警察官はいるが、刑事課では初めて。辻警部補は「女性ならではの気遣いが捜査に生きることもある。県民の安心安全につながる仕事で、やりがいはどこよりもある」と語る。
中日新聞 2018年4月19日
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20180419/CK2018041902000010.html