https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180412/k10011400251000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003
4月12日 15時15分
カラスと言えば、ゴミを散らかしたり人を襲ったりする被害が知られていますが、電柱に作られた巣が停電の原因にもなるということで、山形県ではこの時期、電柱の巣を取り除く作業が行われています。
カラスは毎年3月から5月ごろにかけて盛んに巣を作りますが、電力会社によりますと、材料として針金でできたハンガーやぬれた枝など電気を通すものが使われることが多く、電柱の上の巣は電線や変圧器と接触して停電を起こすおそれがあるということです。
そこで電力会社は、この時期、パトロールや巣を取り除く作業を進めていて、山形県寒河江市では、作業員が高所作業用の車に乗っておよそ12メートルの高さまで上がり、電柱に作られた巣を撤去していました。
このとき撤去された巣は直径50センチほどで、木の枝などで作られていました。
東北電力によりますと、山形県内では先月までの1年間に200件余りの停電が起き、このうち7件はカラスの巣が原因と見られるということです。
また、去年1年間に山形県内で撤去したカラスの巣は9000個近くに上るということです。
東北電力天童営業所の毛屋勝配電技術長は、「速やかに撤去するため、住民の皆さんは電柱に巣があるのを見かけたら連絡してほしい」と呼びかけています。