進化するAIいよいよ政治に、市長選の争点に?
4/9(月) 20:15配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180409-00000074-jnn-soci
様々な分野で活用が進む人工知能=AI。その動きが政治の場にも広がり始めています。重要な政治判断をAIに任せることができるのか、東京で行われている市長選挙で議論が起きています。
将棋や囲碁の世界で人間を上回る能力をみせたAI。様々な分野で実用化に向けた取り組みが広がる中、今、政治の世界でもこんな動きが始まっています。
3人が出馬している東京の多摩市長選挙。候補者の1人は・・・
「この難しい時代を乗り越えるために必要なのは、人間の力ではなく人工知能。人間の力を超える人工知能が必要です」(松田道人候補)
無所属の松田道人候補(44)。IT関連会社を経営していた経験をいかし、政策の大部分を自分の考えではなく、AIの判断に任せると訴えています。ポスターには本人の顔はなく、AIのイメージを前面に。まだAIは開発段階だといいますが、過去の市議会の議事録などのデータを読み込ませ分析すると・・・はじき出された課題の1つは、「子どもや若者が発するSOSにどう対応するのか」でした。
今度はスマホを使って、AIに市議らの収支報告について聞いてみると・・・
「視察において、航空券・宿泊の領収書との日付が合致しません」
このように、問題点の洗い出しや不正の監視に役立つというのです。まだ、どこまで何ができるのか、開発費用などもわかっていませんが、松田候補は「AIを使った予算編成で無駄を減らすこと」などを公約としています。
「(AIの利点で)一番大きいのは、公正無私であるということ、汚職がなくなるということ。次の自分の選挙で勝つことだけを考えないで、本当に日本の未来を見据えた判断は人工知能にしかできない」(松田道人候補)
ほかの候補はどう受け止めているのでしょうか。3期目を目指す、現職の阿部裕行候補(62)に松田候補の選挙のポスター案を見せると・・・
「え、なんだこれ。AIの指導に従って動く市長ということ?」(阿部裕行候補)
「そのようです」(記者)
「それって政治家なんですかね」(阿部裕行候補)
AIの活用については・・・
「全てがAIで地方自治体の仕事ができるとは思えない。(AIを使えば)政治の世界で汚職がなくなったり、森友加計問題のようなことが起きないのではないかということだが、確かに起きないとも思えるし、一方で本当に心通う政治、行政が行えるのか疑問に思うところもある」(阿部裕行候補)
阿部候補は、若者の自立を応援する事業に力を入れたいと話します。
「子どもたちが将来、大きく羽ばたいていくためにも、貧困と格差の連鎖は断ち切らないといけない」(阿部裕行候補)
79歳で無所属の高橋俊彦候補(79)は、公共施設の改修計画の見直しなどを訴えています。AIの活用については・・・
「私が見る範囲ではAIはまだまだ未熟。市民の生活がAIですっかり変わるかというと、あまり早期な期待をしない方がいい」(高橋俊彦候補)
政治の世界にも足を踏み入れようとしているAI。この動きは広がっていくのでしょうか。(09日16:29)
4/9(月) 20:15配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180409-00000074-jnn-soci
様々な分野で活用が進む人工知能=AI。その動きが政治の場にも広がり始めています。重要な政治判断をAIに任せることができるのか、東京で行われている市長選挙で議論が起きています。
将棋や囲碁の世界で人間を上回る能力をみせたAI。様々な分野で実用化に向けた取り組みが広がる中、今、政治の世界でもこんな動きが始まっています。
3人が出馬している東京の多摩市長選挙。候補者の1人は・・・
「この難しい時代を乗り越えるために必要なのは、人間の力ではなく人工知能。人間の力を超える人工知能が必要です」(松田道人候補)
無所属の松田道人候補(44)。IT関連会社を経営していた経験をいかし、政策の大部分を自分の考えではなく、AIの判断に任せると訴えています。ポスターには本人の顔はなく、AIのイメージを前面に。まだAIは開発段階だといいますが、過去の市議会の議事録などのデータを読み込ませ分析すると・・・はじき出された課題の1つは、「子どもや若者が発するSOSにどう対応するのか」でした。
今度はスマホを使って、AIに市議らの収支報告について聞いてみると・・・
「視察において、航空券・宿泊の領収書との日付が合致しません」
このように、問題点の洗い出しや不正の監視に役立つというのです。まだ、どこまで何ができるのか、開発費用などもわかっていませんが、松田候補は「AIを使った予算編成で無駄を減らすこと」などを公約としています。
「(AIの利点で)一番大きいのは、公正無私であるということ、汚職がなくなるということ。次の自分の選挙で勝つことだけを考えないで、本当に日本の未来を見据えた判断は人工知能にしかできない」(松田道人候補)
ほかの候補はどう受け止めているのでしょうか。3期目を目指す、現職の阿部裕行候補(62)に松田候補の選挙のポスター案を見せると・・・
「え、なんだこれ。AIの指導に従って動く市長ということ?」(阿部裕行候補)
「そのようです」(記者)
「それって政治家なんですかね」(阿部裕行候補)
AIの活用については・・・
「全てがAIで地方自治体の仕事ができるとは思えない。(AIを使えば)政治の世界で汚職がなくなったり、森友加計問題のようなことが起きないのではないかということだが、確かに起きないとも思えるし、一方で本当に心通う政治、行政が行えるのか疑問に思うところもある」(阿部裕行候補)
阿部候補は、若者の自立を応援する事業に力を入れたいと話します。
「子どもたちが将来、大きく羽ばたいていくためにも、貧困と格差の連鎖は断ち切らないといけない」(阿部裕行候補)
79歳で無所属の高橋俊彦候補(79)は、公共施設の改修計画の見直しなどを訴えています。AIの活用については・・・
「私が見る範囲ではAIはまだまだ未熟。市民の生活がAIですっかり変わるかというと、あまり早期な期待をしない方がいい」(高橋俊彦候補)
政治の世界にも足を踏み入れようとしているAI。この動きは広がっていくのでしょうか。(09日16:29)