アメリカのトランプ大統領はロシアとの関係が悪化する中、「私ほどロシアに厳しかった人はいない」と述べ、ロシアに対して厳しい態度で臨んでいると強調する一方、「仲よくすることはよいことだ」とも述べ、関係改善にも意欲を示しました。
イギリス南部で起きたロシアの元スパイの暗殺未遂事件を受けて、アメリカとロシアはそれぞれ外交官を追放する措置を決めるなど、関係が悪化しています。
こうした中、トランプ大統領はホワイトハウスで3日、バルト3国の首脳と会談しました。旧ソビエトから独立したバルト3国は、ロシアがクリミア半島を併合したことなどを受けてロシアに対し、警戒感を強めています。
会談の冒頭、トランプ大統領はロシアとの関係について「私ほどロシアに厳しかった人はこれまでいないだろう」と述べました。一方で「ロシアと仲よくすることは悪いことではなくて、よいことだろう」と述べ、関係改善にも意欲を示しました。
さらに記者団から「プーチン大統領は仲間なのか、それとも敵なのか」と問われると、「そのうちわかるだろう」と述べ明言を避けました。
トランプ大統領としてはプーチン大統領との距離が近いとの批判も出る中、ロシアに対して厳しい態度で臨んでいると強調する一方で、ロシアとのこれ以上の関係悪化は避けたいという思惑もあると見られます。
4月4日 6時57分
NHK NEWS WEB
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