海山の豊かな自然と気さくな住民の人柄…。千葉・南房総の魅力に取りつかれた明治大の学生グループが二年近くを費やしてまとめた本「ふるさとを編む」を出版した。南房総市の八人の物語をまとめたオムニバス作品。農家、市職員、廃校を使って起業した移住者ら住民の息遣いが伝わってくる魅力的な読み物になった。 (松村裕子)
出版したのは明大情報コミュニケーション学部の三年生有志グループ「『南房総×物語』出版プロジェクト」の十人。二年生だった二〇一六年の前期、内藤まりこ専任講師のゼミで、同市に住んでいる人や移り住んだ人を取材し、創作も交えて一人あたり一万五千字の物語にまとめ、冊子にした。
一歩進んで出版を目指した理由を代表の山川大貴さん(21)は「みんな、南房総を好きになってしまったから。もっとこのまちにかかわりたいと思った」と語る。完成本を手に増尾美来さん(21)は「苦労した分、達成感がある。三年間の学生生活で一番有意義な活動だった」。大下由佳さん(21)は「南房総を全く知らない人に読んでほしい。知らない人が市に足を運ぶきっかけになればうれしい」と話し、満足そう。
四百冊の製本に必要な資金はクラウドファンディングで募った。市内の催しなどで熱い思いを訴えたところ、市関係者や大学OBら六十五人の賛同者から七十七万四千円が集まったという。
本はB5判に近いサイズで二百四十ページ。税込み千円でネット販売中。市内の図書館でも購読できる。問い合わせは「『南房総×物語』出版プロジェクト」のツイッターかフェイスブックへ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201803/CK2018033102000126.html
出版したのは明大情報コミュニケーション学部の三年生有志グループ「『南房総×物語』出版プロジェクト」の十人。二年生だった二〇一六年の前期、内藤まりこ専任講師のゼミで、同市に住んでいる人や移り住んだ人を取材し、創作も交えて一人あたり一万五千字の物語にまとめ、冊子にした。
一歩進んで出版を目指した理由を代表の山川大貴さん(21)は「みんな、南房総を好きになってしまったから。もっとこのまちにかかわりたいと思った」と語る。完成本を手に増尾美来さん(21)は「苦労した分、達成感がある。三年間の学生生活で一番有意義な活動だった」。大下由佳さん(21)は「南房総を全く知らない人に読んでほしい。知らない人が市に足を運ぶきっかけになればうれしい」と話し、満足そう。
四百冊の製本に必要な資金はクラウドファンディングで募った。市内の催しなどで熱い思いを訴えたところ、市関係者や大学OBら六十五人の賛同者から七十七万四千円が集まったという。
本はB5判に近いサイズで二百四十ページ。税込み千円でネット販売中。市内の図書館でも購読できる。問い合わせは「『南房総×物語』出版プロジェクト」のツイッターかフェイスブックへ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201803/CK2018033102000126.html