鬼岩の金具撤去 クライミング用28本
3/28(水) 8:21配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180328-00006277-gifuweb-l21
2016年にロッククライミング用の金具が打ち込まれていることが発覚した岐阜県可児郡御嵩町の国名勝天然記念物「鬼岩」で27日、金具の撤去作業が行われた。文化財保護法違反(名勝天然記念物のき損)で書類送検された30代男性が所属する日本フリークライミング協会が無償協力を申し出て、国の許可を得て行った。
これまで確認されていた金具は23本だったが、前日の下見とこの日の作業で新たに5本が見つかり、全て撤去した。
金具の打ち替えなど岩場整備を担当する同協会の男性3人が東京都や兵庫県から来訪。岩の最上部の木にくくりつけたロープでぶら下がり、金具を引き抜き、抜けないものは工具で切断した。穴と切断面には石材用の接着剤を流し込み、岩と同じ色の砂をまぶして補修した。
高さ40メートルほどの「関ノ岩屋」では、20〜30年前に打ち込まれたとみられるさびた金具や、さびていない銀色の新しい金具の計5本を処理した。
参加した協会理事の井上大助さん(50)は「まずは元の状態に戻し、今後どうすれば岩場を利用できるか自治体と話し合いたい」と話した。