この冬、大雪による車の大規模な立往生が相次いだことを受けて、国土交通省は高速道路などを早めに通行止めにして集中的に除雪を行い立往生を防ぐ「予防的通行止め」という新たな仕組みを全国で導入することを決めました。
これは、この冬、首都高速や福井県の国道などで大雪による大規模な立往生が相次いだことを受けて国土交通省が決めたもので、28日の会議で報告しました。
導入されるのは「予防的通行止め」という新たな仕組みで、大雪が予想される場合に高速道路や国道を早めに通行止めにして集中的に除雪を行い、立往生が起きるのを防ぎます。
また、通行止めにする区間を運送事業者などにメールなどで早めに周知し別の道路に車をう回させるよう求めるとともに、トラックなどの大型車両が付近をどうしても走らざるをえない場合には冬タイヤに加えチェーンも必ず装着するよう規制を強化するとしています。
さらに、通行止めの解除を早めるため、雪が特に多い区間に除雪車両を集中させ、効率的に除雪を行うシステムも構築するということです。
国土交通省によりますと、予防的通行止めはこれまで大雨で行われたことはありましたが、大雪に導入されるのは初めてで、北陸のほか過去に立往生が起きた山梨県や鳥取県など全国で運用する方針です。
国土交通省は今後、高速道路会社などに予防的通行止めを判断するための降雪量など具体的な基準を決めるよう求めたうえで、次の冬から運用を始めることにしています。
NHK 3月29日 4時31分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180329/k10011383211000.html