http://www.sankei.com/smp/west/news/180328/wst1803280010-s1.html
ナマコ漁などで得た収入を税務申告せずに所得税約2600万円を脱税したとして、大阪国税局が所得税法違反の罪で、兵庫県明石市港町の漁師、浜西修治氏(67)を神戸地検に告発していたことが27日、関係者への取材で分かった。追徴税額は、重加算税を含め、約3500万円に上るとみられる。修正申告に応じ、すでに大半を納めたという。
関係者によると、平成27年12月末までの3年間、ナマコや貝などの漁業で得た所得8692万円を隠し、所得税2638万円を免れたとしている。
漁業関係者らによると、浜西氏は「明石浦漁業協同組合」(同市岬町)に所属し、海底の魚介類を水中に潜って捕獲するのに必要な「潜水士」の資格を保有。地元では「ナマコ捕り」の名人として知られる。
水産庁などによると、中華料理などの高級食材として珍重される日本産のナマコは、中国などに高値で輸出。国内市場で取引される価格は、20年前の1キロあたり641円と比べ、28年は2274円と3倍以上に高騰している。
浜西氏は、こうしたナマコの水揚げなどで手にした多額のもうけを申告せず、飲食代などの遊興費に充てていたとみられるという。