0001みつを ★
2018/03/14(水) 21:49:03.99ID:CAP_USER92018/03/14
ジョン・ソープル北米編集長
昨年10月に米ラスベガスで起きた銃乱射事件でドナルド・トランプ氏が大統領として初めて、国民を慰める最高責任者の役割を担った。
ホテルの32階の一室に立てこもった男が、眼下のコンサート会場に集まった人々に向けて10分以上にわたって発砲し、58人が死亡、数百人が負傷するという恐ろしい事件の後、トランプ大統領はラスベガスを訪問し、遺族や警官、救急隊員などと面会した。
大統領専用機で帰路についたトランプ氏は、状況を考えれば、訪問は非常にうまくいったと感じていた。しかし、ワシントンに到着するとすぐ、トランプ氏の機嫌はかなり悪くなった。
理由は2つあった。
ケーブルテレビのニュース各局が、ラスベガス訪問をトップニュースとして報じていなかったことが理由の1つだった。では何がトップニュースだったかというのが、第2の理由だ。自分を差し置いて何がトップニュースになっているかを見て、トランプ氏は怒髪天をついて(ヘアスプレーで固めているにしろ)激怒した。
速報フラッシュや音。画面の下には大きな「速報」の帯。そうして表示されたトップニュースは、ティラーソン氏がトランプ氏を「間抜け」と呼んだのを否定しなかったという内容だった。「間抜け」発言には、おまけにののしり言葉も付け加えられていたという。
ティラーソン氏は国防総省での会合で、最高司令官でもある大統領について、このあまり好意的でない意見を述べたとされる。
こうした状況からの挽回は簡単ではない。トランプ氏は、あたかも植物学者がとても珍しく繊細なランを扱うがごとく、相手への不満や個人的な策略を、愛情を込め大切に育てる大統領だからだ。ある意味、あの時点でさいは投げられていたのだ。
最初から2人は違ったタイプの人間だった。もちろん2人とも世界的に事業を展開する企業の経営者だ。一方のトランプ氏は美人コンテスト運営、もう一方のティラーソン氏は、もうちょっと規模の大きな、世界的に知られる石油会社、エクソンモービルのトップを務めた。
しかし、その共通点を除けば2人はまったく違うタイプの人間に見えた。ティラーソン氏を国務長官に推薦したのは、コンドリーザ・ライス元国務長官と中央情報局(CIA)長官も務めたことがあるロバート・ゲイツ元国防長官だった。
ライス、ゲイツ両氏は、ティラーソン氏の人格的な重みとエクソンモービルCEOとしての海外経験を重視した。世界で米国の利益の代弁者かつ旗振り役になり、新大統領に不安を抱く世界の人々にトランプ主義と「米国第一主義」を説明できる、有能な通訳になると期待したのだ。
(中略)
13日朝にトランプ氏は記者団に対し、「レックスはこれでずっと幸せになると思うよ」と語った。
大喜びに違いない、きっと。
(英語記事 Tillerson sacking: Where it went wrong for Rex)