【ニューヨーク=共同】東日本大震災から11日で7年となるのを前に、米ニューヨーク中心部マンハッタンの教会で4日、犠牲者の追悼式典が開かれ、在留邦人や米国人ら約440人が黙とうをささげた。
福島県立ふたば未来学園高校(同県広野町)の生徒約10人も出席。代表してスピーチした2年の関根颯姫さん(16)は東京電力福島第1原発事故で拡散した放射性物質におびえながら暮らした日々や、東京近郊の避難先で激しいいじめに遭った体験を証言した。
一時は自殺することも考えたが、同校の演劇部に入り、自身の体験を演劇で発信することで前向きに考えられるようになった経緯を紹介。「社会の困難に向き合うことができるようになってきている」と話した。
宮城県岩沼市出身でニューヨーク在住のグラフィックデザイナー、大友あかりさんも仙台市で被災した体験を証言し、被災したふるさとに思いを寄せながらつくった作品を披露した。
2018/3/5 10:18
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27690210V00C18A3CC0000/