錯覚すべり台も下から見ると中央が盛り上がった普通の雪のすべり台=4日、南魚沼市荒金の八海山麓スキー場
ソリが重力に逆らい坂道を滑り上がっていくように見える「錯覚すべり台」が4日、南魚沼市荒金の八海山麓(はっかいさんろく)スキー場に登場した。錯覚アートを手がける明治大学の杉原厚吉特任教授が制作。池田記念美術館(同市浦佐)の「錯覚展」(27日まで)関連の1日限りのイベントだが、しばらく壊さずに残しておくという。
雪で造った錯覚すべり台は縦横10メートル四方。中央部が1メートル盛り上がり、4辺に向かって下り坂が延び、うち一つは階段のように装飾されている。これを18メートル離れた7・3メートルの高台から見下ろすと、中央部がへこんで見え、実際には滑り下っているソリや転がり落ちるボールが、坂道を上がっていくかのように見える。
長岡市から来た小学3年の梅沢憲斗さんと小林奏太さんが滑った様子を記者が撮影。動画を再生して見せると「すごい! すごい! 本当に上ってる」と大興奮。杉原特任教授が「左右の目それぞれが見ているのは平らな1枚の絵。脳が勝手に奥行きを作り出す。算数の方程式を使い、真ん中がへこんで見えるようにパソコンで設計したんだ」と説明すると、「算数でそんなことできるのか」と感心していた。(伊丹和弘)
2018年3月5日01時41分
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL344JJJL34UOHB002.html
ソリが重力に逆らい坂道を滑り上がっていくように見える「錯覚すべり台」が4日、南魚沼市荒金の八海山麓(はっかいさんろく)スキー場に登場した。錯覚アートを手がける明治大学の杉原厚吉特任教授が制作。池田記念美術館(同市浦佐)の「錯覚展」(27日まで)関連の1日限りのイベントだが、しばらく壊さずに残しておくという。
雪で造った錯覚すべり台は縦横10メートル四方。中央部が1メートル盛り上がり、4辺に向かって下り坂が延び、うち一つは階段のように装飾されている。これを18メートル離れた7・3メートルの高台から見下ろすと、中央部がへこんで見え、実際には滑り下っているソリや転がり落ちるボールが、坂道を上がっていくかのように見える。
長岡市から来た小学3年の梅沢憲斗さんと小林奏太さんが滑った様子を記者が撮影。動画を再生して見せると「すごい! すごい! 本当に上ってる」と大興奮。杉原特任教授が「左右の目それぞれが見ているのは平らな1枚の絵。脳が勝手に奥行きを作り出す。算数の方程式を使い、真ん中がへこんで見えるようにパソコンで設計したんだ」と説明すると、「算数でそんなことできるのか」と感心していた。(伊丹和弘)
2018年3月5日01時41分
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL344JJJL34UOHB002.html