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3月4日 23時41分
4日夕方、兵庫県三木市の住宅から火が出て、隣接する神戸電鉄「三木駅」の駅舎に燃え広がり、駅舎を含む3棟が全焼しました。警察によりますと、住宅に住む60代の男性と連絡が取れなくなっているということで、詳しい状況を調べています。
4日午後6時前、兵庫県三木市末広の住宅から火が出ていると消防に通報があり、火は隣接する神戸電鉄「三木駅」の下り線の駅舎などに燃え広がりました。
消防車が出て消火にあたり、火は5時間余りたった午後11時すぎに消し止められましたが、平屋建ての駅舎と、木造2階建ての住宅2棟の合わせて3棟が全焼しました。
警察などによりますと、この火事で、火元とみられる住宅に住む60代の男性と連絡が取れなくなっているということです。一方、三木駅は無人駅で、利用者などのけが人の情報は入っていないということです。
神戸電鉄によりますと、三木駅では、火が出た直後の午後6時ごろ、焼けた駅舎と反対側のホームに上り電車が到着し、連絡を受けた運転士が乗客11人を電車から降ろし、安全な場所に避難させたということです。下りの電車は連絡を受けて、三木駅の1つ手前の駅で乗客15人を降ろしたということです。警察と消防が当時の詳しい状況と火事の原因を調べています。
この火事で、神戸電鉄粟生線は、兵庫県内の志染駅と粟生駅の間の上下線で、4日の終電まで運転を見合わせ、5日に運転を再開するかどうかは、始発までに決めるということです。
画像を撮影した人たちは
三木駅の周辺を通りかかった男性が画像を撮影していました。火災が起きた直後の午後6時ごろの画像では、駅の隣の建物から激しい炎と黒っぽい煙が上がっていますが、駅舎にはまだ燃え移っていません。
三木駅は無人の駅で、撮影した男性は、駅舎の中に入って通報用のボタンを押し、火事が起きていることを鉄道会社に知らせたということです。また、火災が起きたあと1本の電車が駅に到着し、乗客を降ろして出発していったということです。
その後、午後6時20分ごろ、同じ男性が撮影した映像では、駅舎の屋根の部分に火が燃え広がっている様子が分かります。
男性は「火のまわりが早く、駅舎の中から通報しているときも熱を感じて怖かったです。当時、風はそれほど吹いていませんでしたが、周りは木造の建物が多いので、燃え広がったのではないかと思います」と話していました。