ミャンマー西部ラカイン州で迫害を受け、バングラデシュに脱出したイスラム系少数民族ロヒンギャが、ゾウに襲撃される事件が相次いでいる。
支援に当たる国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は2日、過去半年間に少なくとも10人が死亡したとして、
難民キャンプに監視塔を設けるなどの対策を実施する方針を発表した。
バングラデシュに逃れたロヒンギャは、主に南東部コックスバザールの森などを切り開いたキャンプで生活している。
UNHCRの報告書によると、一帯はアジアゾウの生息地域で「ゾウは邪魔者が入ってくれば排除しようとする」という。
2月22日にはキャンプ内で12歳の少年がゾウに襲われ死亡。
1月に襲撃で夫を失ったアンワル・ベギュムさん(45)はUNHCRの調査に「深夜にごう音が響いて家の屋根が落ちてきた。あっという間に夫は死んだ」と語った。負傷者も続出している。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018030201058&g=int