http://jp.wsj.com/articles/SB12326978829182843535204584059110941119786
米国の白人至上主義者ジャレッド・テイラー氏は、ツイッターから追放されたことを不服として訴訟を起こした。極右勢力は最近、中立的な立場をうたうプラットフォームが実際には自分たちを差別しているという主張を突きつけている。
テイラー氏はサンフランシスコの裁判所に20日提出した訴状で、ツイッターが昨年12月に同氏を強制排除した際、公共の場における言論の自由を保障するカリフォルニア州法に違反したと指摘。ツイッターからは電子メールで、暴力を推進する団体に関連したアカウントの禁止規定に基づく手続きだと説明されたという。テイラー氏自身は、暴力の行使を呼び掛けたことも、そのような団体に関係したこともないとしている。
ツイッターはコメントの要請に応じていない。今回の訴状で引用された規定は「嫌悪をあおったり、罵倒したりする」コンテンツを削減する取り組みの一環として12月に導入されたものだった。
米国では数カ月前から、右翼団体や極右思想を持つ個人が、ツイッターやグーグル子会社のユーチューブなどから不公平に扱われたと主張するケースが相次いでいる。こうした動きは、差別やいじめにつながるコンテンツを防止しながら、単に不人気な意見を検閲していると受け止められないようにする企業の努力の難しさを浮き彫りにしている。