http://www.sankei.com/smp/west/news/180228/wst1802280053-s1.html
寝たきりだった娘に適切な処置をせず死亡させたとして、愛知県警熱田署は28日、保護責任者遺棄致死の疑いで、同居していた父親の無職の男(79)と、娘の長男の無職男(34)を逮捕した。
熱田署によると、2人は容疑を一部否認。「お金がなかったから病院に連れて行けなかっただけ」と供述している。
逮捕容疑は昨年7月中旬ごろ、寝たきりで衰弱していた女性=当時(56)=に十分な食事をさせたり、適切な治療を受けさせたりせず、同月23日に搬送先の病院で死亡させた疑い。父親が「長女の意識がない」と119番していた。死因は多臓器不全だった。
女性の長男は同月上旬から中旬までの間に、祐子さんの顔を数十発殴ったとして傷害容疑で逮捕され、その後起訴された。熱田署はこの暴行と死亡の因果関係を捜査したが、十分な証拠が得られなかったとしている。
女性は、両容疑者と母親と4人で暮らしていたが、母親は昨年6月30日から入院しており、女性が死亡した際は自宅にいなかった。