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2月25日 6時51分
ドイツやフランスとともにEU=ヨーロッパ連合の主要国であるイタリアで、来週、議会選挙が行われますが、与党を中心とする中道左派が苦戦する一方で、EUに懐疑的な政党などが支持を伸ばしていて、選挙の結果次第ではEUの新たな不安定要因とならないか、関心が集まっています。
イタリアの議会選挙は1週間後の来月4日に投票が行われ、下院630議席と上院315議席が改選されます。
選挙では、レンツィ前首相が率いる与党・民主党を中心とした「中道左派連合」と、81歳のベルルスコーニ元首相などが率いる「中道右派連合」、さらに既成政治の打破を訴え、EUにも懐疑的な31歳のディマイオ党首が率いる政党「五つ星運動」が争っていて、移民政策や若者の失業対策、EUの財政政策への対応が主な争点となっています。
最新の世論調査では、与党を中心とする「中道左派連合」が苦戦しているのに対し、「中道右派連合」や「五つ星運動」が支持率を伸ばしていますが、いずれも単独で過半数の議席を獲得するのは難しいと見られています。
イギリスがEUからの離脱を決めたことで、イタリアはドイツやフランスとともにEUの大国としての役割が期待されていますが、選挙の結果次第ではEUに懐疑的な政権が発足する可能性もあり、EUの新たな不安定要因とならないか、関心が集まっています。