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2月21日 6時23分
内戦が続くシリアで、アサド政権が首都ダマスカスの近郊にある反政府勢力の拠点に対して連日激しい空爆などを行っていることから、死者は20日までの3日間で250人に上り、犠牲者はさらに増えるおそれが出ています。
シリアの首都ダマスカス近郊の東グータ地区は反政府勢力の残り少ない拠点となっていて、アサド政権は連日、激しい空爆や砲撃を行っています。
内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、この地区では20日までの3日間に58人の子どもを含む250人が死亡し、けが人はおよそ1200人に上っているということです。
一方、反政府勢力も政権側が支配するダマスカス市内に向けて砲撃を行い、シリアの国営テレビは、6人が死亡、28人がけがをしたと伝えています。
東グータ地区は政権側に包囲されて医薬品の供給が止まっているためけが人が十分な治療を受けられず、犠牲者はさらに増えるおそれが出ています。
WHO=世界保健機関の報道官は20日、本部のあるスイスで会見を開き、東グータ地区で5つの病院が政権側の攻撃を受けたという報告があると述べたうえで、「すべての当事者に市民を守るために必要な措置を取る責任がある」と訴え、戦闘の停止を呼びかけました。