オウム真理教から改称した「アレフ」の信者の女が、同団体の施設として使用する賃貸マンションの一室を個人宅と偽って契約した疑いが強まったとして、京都府警は19日、詐欺容疑で、京都市南区にあるアレフの京都施設を家宅捜索した。容疑が固まり次第、女を逮捕する方針。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、女は約3年前、アレフの施設として使用することを隠し、個人で利用すると偽ってマンションを契約した疑いが持たれている。女は当時、アレフの福岡施設(福岡市博多区)に所属していた。
施設は近鉄上鳥羽口駅から西に約1`の住宅街。この日、府警の捜査員数十人が施設の家宅捜索に入った。ヘルメットや盾を装備した機動隊員らが警戒にあたり、閑静な住宅街はものものしい雰囲気に包まれた。午後2時40分ごろ、捜査員数人が押収物などが入っているとみられるプラスチックケース1箱と段ボール1箱を運び出した。
公安調査庁によると、アレフ信者は全国に約1500人おり、近年は、若い世代の入信が目立っているとされる。アレフはオウム真理教の教祖、麻原彰晃死刑囚への帰依を鮮明にしている。
オウム真理教をめぐっては、最高裁が1月18日付で地下鉄サリン事件(平成7年3月)などに関与したとして殺人罪などに問われた元信者、高橋克也被告(59)の上告を退け、教団をめぐる刑事裁判が事実上全て終結した。
2018.2.19 19:24
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/180219/wst1802190073-n1.html