滋賀県甲賀市選管が昨年10月の衆院選滋賀4区の開票の際、白票を数百票水増しした問題で、市選管は6日、
事務局長を兼務する市総務部長(57)と書記を兼ねる総務部次長(56)、総務課長(55)の男性幹部職員3人が協議して水増しし、
その後に見つかった未集計の投票用紙を廃棄していたと発表した。
県警は公職選挙法違反(投票増減)の疑いがあるとみて、3人から任意で事情を聴いている。
選管の松山仁委員長や岩永裕貴市長らが記者会見して明らかにした。岩永市長は「民主主義の基礎となる選挙に対する信頼を失墜させる行為で言語道断」と謝罪した。
松山委員長らによると、昨年10月22日夜の開票作業中に、確定投票総数(4万7851票)と比べ、実際に開票した数が数百票少ないことが判明。3人が協議し、
投票所から回収していた未使用の投票用紙を使って白票を水増しすることで帳尻を合わせた。
翌朝、開票済みの投票箱を保管していた部屋で、別の市職員が投票箱1個の中に残されていた未開票の投票用紙を発見。封筒に入れて3人に渡したが、
3人は相談した上で廃棄処分にしたという。水増しした具体的な票数や廃棄方法などは「未確認」として明らかにしなかった。
県選管によると、同市の小選挙区の開票終了は23日午前2時5分で、県内19市町で最も遅かった。2014年の前回選では午後11時20分に終了していた。
今回は市議選と同日選になったが、県選管は市議選より先に衆院選の開票を要請。
開票終了の遅れについて市に「どうなっているのか」と電話で何度も問い合わせたが、市から具体的な理由は説明されなかったという。
市選管の調査に対し、市総務部長らは不正の動機を「遅れを回避するため」と説明し、「気が動転していた」などと述べているという。
自民党公認で初当選した小寺裕雄衆院議員(57)は「選挙結果に影響がないとはいえ、有権者の気持ちを思うと決してあってはならないこと」とコメントした。
同市に住む女性(76)は「公務員がなぜこんな非常識なことをしたのだろうか。市民として恥ずかしい」と憤った。
同様の票の水増しは13年7月の参院選でも高松市で発覚。同市選管の当時の事務局長ら計6人が公選法違反(投票増減)や刑法の封印破棄罪に問われ、有罪判決を受けた。【衛藤達生、大原一城】
ソース
https://mainichi.jp/articles/20180207/k00/00e/040/200000c
事務局長を兼務する市総務部長(57)と書記を兼ねる総務部次長(56)、総務課長(55)の男性幹部職員3人が協議して水増しし、
その後に見つかった未集計の投票用紙を廃棄していたと発表した。
県警は公職選挙法違反(投票増減)の疑いがあるとみて、3人から任意で事情を聴いている。
選管の松山仁委員長や岩永裕貴市長らが記者会見して明らかにした。岩永市長は「民主主義の基礎となる選挙に対する信頼を失墜させる行為で言語道断」と謝罪した。
松山委員長らによると、昨年10月22日夜の開票作業中に、確定投票総数(4万7851票)と比べ、実際に開票した数が数百票少ないことが判明。3人が協議し、
投票所から回収していた未使用の投票用紙を使って白票を水増しすることで帳尻を合わせた。
翌朝、開票済みの投票箱を保管していた部屋で、別の市職員が投票箱1個の中に残されていた未開票の投票用紙を発見。封筒に入れて3人に渡したが、
3人は相談した上で廃棄処分にしたという。水増しした具体的な票数や廃棄方法などは「未確認」として明らかにしなかった。
県選管によると、同市の小選挙区の開票終了は23日午前2時5分で、県内19市町で最も遅かった。2014年の前回選では午後11時20分に終了していた。
今回は市議選と同日選になったが、県選管は市議選より先に衆院選の開票を要請。
開票終了の遅れについて市に「どうなっているのか」と電話で何度も問い合わせたが、市から具体的な理由は説明されなかったという。
市選管の調査に対し、市総務部長らは不正の動機を「遅れを回避するため」と説明し、「気が動転していた」などと述べているという。
自民党公認で初当選した小寺裕雄衆院議員(57)は「選挙結果に影響がないとはいえ、有権者の気持ちを思うと決してあってはならないこと」とコメントした。
同市に住む女性(76)は「公務員がなぜこんな非常識なことをしたのだろうか。市民として恥ずかしい」と憤った。
同様の票の水増しは13年7月の参院選でも高松市で発覚。同市選管の当時の事務局長ら計6人が公選法違反(投票増減)や刑法の封印破棄罪に問われ、有罪判決を受けた。【衛藤達生、大原一城】
ソース
https://mainichi.jp/articles/20180207/k00/00e/040/200000c