http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180206/k10011317041000.html
ビールなどに使われる飲料用の缶の大手製造会社4社が、互いに取引先を奪い合わないよう営業活動を制限する不正なカルテルを結んでいた疑いがあるとして、公正取引委員会が立ち入り検査を行いました。
立ち入り検査を受けたのは、いずれも東京に本社がある大手缶製造会社の「東洋製罐」、「大和製罐」、「ユニバーサル製缶」、「北海製罐」です。
関係者によりますと、4社は缶を納入する取引先を互いに奪い合わないよう事前に話し合い、営業活動を制限する不正なカルテルを結んでいた疑いがあるということです。
4社は、ビールなどに使われる飲料用のアルミ缶やスチール缶を製造し、業界のシェアの大部分を占めていて、市場規模はアルミ缶だけでおよそ3000億円に上っています。
ユニバーサル製缶を除く3社は、去年4月、食品の缶詰に使われる缶の製造をめぐってカルテルを結んでいた疑いがあるとして公正取引委員会の立ち入り検査を受けています。
今回立ち入り検査を受けた東洋製罐は「立ち入り検査を受けているのは事実です。検査に真摯(しんし)に協力していきたい」とコメントしています。