http://toyokeizai.net/articles/-/91732 中国バイドゥがAndroidにバラまいた猛毒
>問題が見つかったのはバイドゥが提供しているAndroidアプリ開発キット(アプリ開発を容易にする部品集)の「Moplus」だ。
>Moplusは、特に中国で開発されているAndroid用アプリに多数採用されている。
>バイドゥには前科
>バイドゥがセキュリティ問題を引き起こしたのは今回が初めてではない。
>日本語かな漢字変換ソフト「BaiduIME」に、入力した文字列をバイドゥのサーバーにアップロードする機能が備わっていることが発覚。
>自治体などが業務に使用していた例もあって大きな問題となった。
>しかし今回の衝撃はもっと大きい。
>Moplusには”バックドア”と呼ばれる、侵入口を勝手に開いてしまう機能が備わっていたのだ。
>Moplusを使ったアプリを使うと、使用している端末にバックドアが仕掛けられてしまう。
>Moplusに深刻な脆弱性があると指摘されたのは、10月21日のこと。
>ところが、11月6日のトレンドマイクロによる報告によると、事情がどうやら違うことがわかってきた。
>特定機能を実現する上での設計ミスなどに起因した脆弱性ではなく、Moplus自身の機能としてワームホールを作る機能が提供されていたようである。
>つまり、意図的なものだった可能性が高まっている。
>一度、起動されるとシステムに登録されるため、次回からは端末を起動するだけでワームホールが出現し、いつでも端末に侵入可能な状態になる。
>もうひとつこの問題を深刻なものにしているのは、出口が見えないことだ。
>バイドゥは問題の指摘を受け、10月30日の段階でMoplusを更新。
>しかし、「Moplusを使ったアプリが新しいMoplusを使った新版に更新され、端末上のアプリも更新される」まで、ユーザーの端末上に問題のアプリが残る。
>このことと、1万4112本のアプリに疑いがかかっていることを考え合わせると、最新版Moplusを修正しただけでは充分な速度で浄化が進まない事態も想定される。
>さらに旧版Moplusを用い、悪意をもって開発された「定期的に見たこともないアプリを何種類も勝手にインストールする」アプリの活動も確認されているというから、さまざまな亜種のワームが次々に降ってくる可能性もある。