http://yomiuri.co.jp/national/20180130-OYT1T50128.html
1人が死亡、11人が重軽傷を負った草津白根山(群馬県)の噴火から1週間となった30日、草津町の黒岩信忠町長は、深刻な噴石被害を受けた草津国際スキー場のロープウェーを廃止し、火口に近い山頂エリアのゲレンデを閉鎖する方向で検討していく方針を明らかにした。
1960年に完成した「白根火山ロープウェイ」(約2407メートル)は同スキー場中腹の山麓駅と山頂駅を結ぶ。架け替えから約30年経過して老朽化が進んでおり、23日の噴火に伴う噴石で、ゴンドラの窓が割れたり、山頂駅の屋根に穴が開いたりした。
黒岩町長は報道陣に「ロープウェーを新たに架け替えるには約30億円必要。その可能性は0%に近い」と説明。「最後に重い判断をすることになる」とも述べ、山頂エリアのゲレンデ閉鎖の可能性も示唆した。同スキー場では30日、献花台が設置され、関係者が噴火時刻に合わせて、犠牲になった自衛隊員の冥福を祈った。