https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180130/k10011307581000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_011
1月30日 6時10分
フォルクスワーゲンなどドイツの大手自動車メーカー3社が出資する研究機関が、ディーゼル車が排出する有害物質の健康への影響を調べるためヒトやサルを使って試験を行っていたことがわかりました。
ドイツの大手自動車メーカーのフォルクスワーゲンとダイムラー、それにBMWの3社が出資する研究機関は、ドイツのアーヘンにある大学病院に資金を提供し、男女25人を使ってディーゼル車が排出する有害物質の窒素酸化物の健康への影響を調べる試験を行いました。
大学病院はおととし「影響は確認できなかった」との結果をまとめていて、「トラック運転手や整備士らの職場環境をよくするために行った。設定した有害物質の濃度は基準を下回っている」との声明を出しています。
また、これとは別に研究機関はアメリカの調査機関に委託し、窒素酸化物が、無害なことをアピールするため2014年、サルを使った試験を行いました。
試験では、サルを入れた小さな部屋に排ガスを流し込んだあと、肺の状態などを検査したということで、フォルクスワーゲンは声明で「採用された試験の方法は、間違っていた」と謝罪しました。
ドイツ政府のザイベルト報道官は、ヒトやサルを使った試験について「倫理的に正当化できない」と非難しました。
フォルクスワーゲンは、2015年9月にディーゼル車の排ガスをめぐる不正が明るみに出ており、ドイツでは自動車産業に対する批判が強まっています。
1月30日 6時10分
フォルクスワーゲンなどドイツの大手自動車メーカー3社が出資する研究機関が、ディーゼル車が排出する有害物質の健康への影響を調べるためヒトやサルを使って試験を行っていたことがわかりました。
ドイツの大手自動車メーカーのフォルクスワーゲンとダイムラー、それにBMWの3社が出資する研究機関は、ドイツのアーヘンにある大学病院に資金を提供し、男女25人を使ってディーゼル車が排出する有害物質の窒素酸化物の健康への影響を調べる試験を行いました。
大学病院はおととし「影響は確認できなかった」との結果をまとめていて、「トラック運転手や整備士らの職場環境をよくするために行った。設定した有害物質の濃度は基準を下回っている」との声明を出しています。
また、これとは別に研究機関はアメリカの調査機関に委託し、窒素酸化物が、無害なことをアピールするため2014年、サルを使った試験を行いました。
試験では、サルを入れた小さな部屋に排ガスを流し込んだあと、肺の状態などを検査したということで、フォルクスワーゲンは声明で「採用された試験の方法は、間違っていた」と謝罪しました。
ドイツ政府のザイベルト報道官は、ヒトやサルを使った試験について「倫理的に正当化できない」と非難しました。
フォルクスワーゲンは、2015年9月にディーゼル車の排ガスをめぐる不正が明るみに出ており、ドイツでは自動車産業に対する批判が強まっています。