http://www.afpbb.com/articles/-/3160214?cx_module=latest_top
2018年1月27日 17:46 発信地:シリア
【1月27日 時事通信社】トルコが隣国シリアで新たな軍事作戦を開始してから27日で1週間。シリア北部の対トルコ国境地帯から、敵対するシリアのクルド人民兵組織、人民防衛部隊(YPG)を排除する狙いだが、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦でYPGを支援してきた米国との緊張が高まりつつあり、事態は泥沼化する恐れがある。
トルコ軍は20日、シリア北西部のクルド人の町アフリンで軍事作戦「オリーブの枝」を開始。シリア反体制派武装組織「自由シリア軍」を支援する形で地上部隊を投入したほか、空爆や砲撃を行っている。在英のシリア人権監視団によると、これまでに自由シリア軍とYPGの戦闘員合わせて110人以上のほか市民約40人が死亡。トルコ兵3人も死亡している。これに対しトルコ軍は死者数について自由シリア軍11人、YPG300人以上と主張している。
トルコのエルドアン大統領は26日、「(国境地帯から)テロリストが完全にいなくなるまで戦い続ける」と宣言。アフリン東方約100キロのマンビジュでも作戦を継続する意向を示した。
今回の作戦を受け、YPGの扱いをめぐり対立してきたトルコと米国の関係がさらに悪化するのは必至。専門家は、マンビジュに部隊を展開している米軍と直接衝突する可能性も危惧している。
一方、シリア政府は「トルコの侵略は明らかな主権侵害だ」と反発。アフリンを事実上統治しているクルド人もシリア政府に軍事介入を要請した。
エルドアン大統領は21日、「作戦は短期間で終わる」と説明した。しかし、AFP通信によると、トルコ軍特殊部隊当局者は「(トルコがシリア北部で実施した前回の軍事作戦)『ユーフラテスの盾』ほど簡単にはいかない」と述べ、時間を要するとの認識を示している。(c)時事通信社
2018年1月27日 17:46 発信地:シリア
【1月27日 時事通信社】トルコが隣国シリアで新たな軍事作戦を開始してから27日で1週間。シリア北部の対トルコ国境地帯から、敵対するシリアのクルド人民兵組織、人民防衛部隊(YPG)を排除する狙いだが、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦でYPGを支援してきた米国との緊張が高まりつつあり、事態は泥沼化する恐れがある。
トルコ軍は20日、シリア北西部のクルド人の町アフリンで軍事作戦「オリーブの枝」を開始。シリア反体制派武装組織「自由シリア軍」を支援する形で地上部隊を投入したほか、空爆や砲撃を行っている。在英のシリア人権監視団によると、これまでに自由シリア軍とYPGの戦闘員合わせて110人以上のほか市民約40人が死亡。トルコ兵3人も死亡している。これに対しトルコ軍は死者数について自由シリア軍11人、YPG300人以上と主張している。
トルコのエルドアン大統領は26日、「(国境地帯から)テロリストが完全にいなくなるまで戦い続ける」と宣言。アフリン東方約100キロのマンビジュでも作戦を継続する意向を示した。
今回の作戦を受け、YPGの扱いをめぐり対立してきたトルコと米国の関係がさらに悪化するのは必至。専門家は、マンビジュに部隊を展開している米軍と直接衝突する可能性も危惧している。
一方、シリア政府は「トルコの侵略は明らかな主権侵害だ」と反発。アフリンを事実上統治しているクルド人もシリア政府に軍事介入を要請した。
エルドアン大統領は21日、「作戦は短期間で終わる」と説明した。しかし、AFP通信によると、トルコ軍特殊部隊当局者は「(トルコがシリア北部で実施した前回の軍事作戦)『ユーフラテスの盾』ほど簡単にはいかない」と述べ、時間を要するとの認識を示している。(c)時事通信社