https://www.jiji.com/sp/article?k=2018012601283&g=soc
2018年01月26日19時52分
東京電力福島第1原発事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴された元会長勝俣恒久被告(77)ら東電旧経営陣3人の第2回公判が26日、東京地裁(永渕健一裁判長)であり、原子力部門の部長代理だった男性の証人尋問が行われた。男性は巨大津波の試算結果を報告してきた担当者について「想定をどうするか悩んでいた」と証言した。
公判は昨年6月の初公判以来、約7カ月ぶり。秋までに二十数人の証人を呼ぶほか、勝俣元会長ら3人の被告人質問を行う。津波の予見可能性などを争点に、実質的な審理が始まった。
東電は2008年、政府機関が公表した長期評価を基に原発敷地を上回る高さ15.7メートルの津波が襲来する可能性があると試算した。この結果は同年6月、元副社長の武藤栄被告(67)が出席する会議で報告された。
26日は、会議に出席し原子力設備部門の部長代理を務めた男性が出廷。「従来の津波想定を大きく上回っており違和感があった。信頼性がどの程度あるのか担当者に確認した」と振り返った。
会議の配布資料には「高さ10メートルの防潮壁設置が必要」と記載されていた。「担当者は試算の数字をどう扱うか悩んでいた。防潮壁設置は、大掛かりな工事だが可能だった」と述べた。
2018年01月26日19時52分
東京電力福島第1原発事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴された元会長勝俣恒久被告(77)ら東電旧経営陣3人の第2回公判が26日、東京地裁(永渕健一裁判長)であり、原子力部門の部長代理だった男性の証人尋問が行われた。男性は巨大津波の試算結果を報告してきた担当者について「想定をどうするか悩んでいた」と証言した。
公判は昨年6月の初公判以来、約7カ月ぶり。秋までに二十数人の証人を呼ぶほか、勝俣元会長ら3人の被告人質問を行う。津波の予見可能性などを争点に、実質的な審理が始まった。
東電は2008年、政府機関が公表した長期評価を基に原発敷地を上回る高さ15.7メートルの津波が襲来する可能性があると試算した。この結果は同年6月、元副社長の武藤栄被告(67)が出席する会議で報告された。
26日は、会議に出席し原子力設備部門の部長代理を務めた男性が出廷。「従来の津波想定を大きく上回っており違和感があった。信頼性がどの程度あるのか担当者に確認した」と振り返った。
会議の配布資料には「高さ10メートルの防潮壁設置が必要」と記載されていた。「担当者は試算の数字をどう扱うか悩んでいた。防潮壁設置は、大掛かりな工事だが可能だった」と述べた。