http://www.sankei.com/smp/west/news/180126/wst1801260061-s1.html
大阪市西成区長橋で昨年10月、木造3階建てのアパートから出火して住人の高齢男性1人が死亡、複数のけが人が出た火災があり、このアパートに火をつけて焼いた疑いが強まったとして、大阪府警が現住建造物等放火の疑いで住人だった70代の無職女の逮捕状を取ったことが26日、捜査関係者への取材で分かった。同日中にも逮捕する。
火災は昨年10月23日午前2時半ごろ、同区長橋のアパート「宝荘」で発生。建物の一部を焼き、2階に住む80代の男性が心肺停止の状態で倒れているのが見つかった。
男性は搬送先で間もなく死亡。司法解剖の結果、死因は煙を吸ったことによる一酸化炭素中毒と分かった。
ほかに住人の高齢男女3人が煙を吸うなどして病院に運ばれたが、いずれも命に別条はなかった。
捜査関係者によると、3階部分の燃え方が激しかったため、府警は火元とみて捜査。周囲に火の気がなかったことなどから、不審火とみて居住者らへの聞き込みなどを続けた結果、火災で負傷した3人のうちの1人で、当時3階に住んでいた70代の女の関与が浮上した。
女は当日、何らかの方法でアパートに放火し、3階部分などを焼損させた疑いが持たれている。任意の聴取に対して「気が付いたら自分の部屋の玄関先が燃えていた」などと説明しているという。