1月24日 14時33分
若者を中心に世界的に広がっている電子たばこについて、アメリカの専門家で作る委員会は紙巻きのたばこより有害な化学物質は少なく、健康への影響は少ないと考えられるものの、若者がたばこを吸い始めるきっかけになるとして注意が必要だとする報告書をまとめました。
ニコチンや香りの成分などを含む液体を電気で蒸発させて吸う電子たばこは、世界的に禁煙の取り組みが広がる中、たばこに代わるものとして、若者を中心に世界的に広がっています。
こうした中、アメリカの科学や医学などのアカデミーの専門家で作る委員会は、800を超える科学研究を調査した電子たばこの影響に関する報告書をまとめ、23日、公表しました。
それによりますと、電子たばこは、健康に影響を及ぼすニコチンなどの有害な化学物質は多くの場合、紙巻きのたばこより少ないと考えられるとしています。
そして、健康への影響については、紙巻きたばこより少ないものの依存性はあるとしたうえで、長期的な影響については、登場して10年余りしかたっていないため、まだわかっていないとしています。
そのうえで、報告書では、若者の場合は電子たばこがたばこを吸い始めるきっかけになる十分な証拠があるとして注意が必要だと強調しています。
NHK:
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180124/k10011300671000.html